デルファイ法とは?でるふぁいほう
デルファイ法とは、複数の専門家に匿名でアンケートを行い、集計結果を全員に示したうえで再度回答を求める手続を繰り返して、意見を収束させる予測手法。声の大きい人や役職に引きずられる集団思考を避けながら、実績データの乏しい将来事象について見通しを得られる。技術動向の予測やリスクの見積りに用いる。
最終更新:2026-10-06
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実績データが存在しない将来の事象は統計的な外挿では予測できず、専門家の判断に頼るほかない。ところが専門家を一堂に集めて議論させると、権威や発言力の差で結論が偏り、少数意見が消えてしまう。匿名化と、集計結果を返したうえでの反復という二つの仕掛けによって、他者の見解を知るという議論の利点だけを残し、対面の圧力を取り除いたのがデルファイ法である。
具体例
文部科学省の科学技術予測調査は、多数の専門家への繰り返し調査で技術の実現時期を見通す代表的な実施例。企業でも、新技術の実用化時期について10名程度の専門家に匿名で回答してもらい、分布を示して再回答させるサイクルを3回ほど繰り返して収束させる。
試験での引っ掛け
「匿名であること」と「集計結果のフィードバックを伴う繰り返し」が要件で、対面で自由に発言させるブレーンストーミングとは前提が逆になる。回帰分析や移動平均のような定量的予測手法ではなく、専門家の主観を組織的に集める定性的手法である点も問われる。
関連用語
出た過去問
出典:令和元年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問19(IPA)
予測手法の一つであるデルファイ法の説明はどれか。
正解:複数の専門家へのアンケートの繰返しによる回答の収束によって将来を予測する。
要点:デルファイ法は専門家アンケートを繰り返し意見を収束させる予測法
デルファイ法は、多数の専門家に匿名でアンケートを行い、集計結果を回答者へ戻して再度回答させる過程を繰り返すことで、意見を収束させて将来を予測する定性的手法である。匿名で行うため声の大きい人の影響を受けにくく、技術動向のように統計データが乏しい対象の予測に用いられる。
出典:令和3年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問19(IPA)
将来の科学技術の進歩の予測などについて、専門家などに対するアンケートを実施し、その結果をその都度回答者にフィードバックすることによって、ばらばらの予測を図のよう…
正解:デルファイ法
要点:デルファイ法は回答のフィードバックを繰り返して予測を収束させる
デルファイ法は、多数の専門家に同じテーマのアンケートを行い、集計結果を回答者にフィードバックしたうえで再び回答を求める過程を複数回繰り返す予測手法である。回を重ねるごとに回答のばらつきが縮まり、図のように分布が中央値付近へ収束していく。技術予測のように定量データが乏しい対象に用いられる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。