マルウェア対策ソフトとは?まるうぇあたいさくそふと
マルウェア対策ソフトとは、悪意あるプログラムを検出し、隔離・駆除するソフトウェア。既知の特徴と照合するパターンマッチング法のほか、動きを見て判断するビヘイビア法(振る舞い検知)、疑わしい構造から推定するヒューリスティック法などを組み合わせて検出する。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
手口が増え続けるなかで、感染の防止を従業員一人ひとりの注意力に任せるのは無理がある。まず既知のものを機械的に落とす層を置き、そこを抜けたものは別の層で受け止めるという多層の考え方が前提にある。近年は完全には防げないという前提に立ち、侵入された後の検知と対応を担うEDRを併せて置く構成が増えている。
具体例
業務PCに導入した製品が、取り込んだファイルを定義ファイルと照合して隔離するのが基本形。定義ファイルの更新状況を資産管理台帳と突き合わせ、更新の止まっている端末を洗い出して担当者へ連絡する運用まで含めて、対策とみなされる。
試験での引っ掛け
パターンマッチング法で落とせるのは既知のものだけで、定義ファイルを最新にしても未知のマルウェアやゼロデイ攻撃は防ぎきれない。「対策ソフトがあるからOSの更新は不要」も誤りで、脆弱性そのものは塞げない。害のないものを誤って検出するのがフォールスポジティブ、見逃すのがフォールスネガティブで、向きの取り違えが問われる。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問15(IPA)
消費者向けの化粧品販売を行うA社では,電子メール(以下,メールという)の送受信にクラウドサービスプロバイダB社が提供するメールサービス(以下,Bサービスという)…
正解:マルウェア定義ファイルは,10分ごとに更新されるように,マルウェア対策ソフトの設定を変更する。
要点:定義ファイルの更新間隔が長いと公開直後の検体を取りこぼす
このインシデントでは、検出に必要なマルウェア定義ファイルが9時には公開されていたのに、PCの更新設定が1日1回16時だったため、9時30分に添付ファイルを開いた時点では古い定義のままでした。つまり定義ファイルの更新間隔が長すぎたことが直接の弱点です。更新を短い間隔で行うようにすれば、公開直後の定義を取り込めて同様の被害を防ぎやすくなります。
出典:令和6年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問15(IPA)
A社は,飲食店へのコンサルティングを行う従業員50名の企業である。A社の全てのPCでは,マルウェア対策ソフト(以下,Xソフトという)が有効にされている。ある日,…
正解:警告画面に表示された指示には従わずに,直ちにWebブラウザを終了すること及びその具体的方法
要点:偽警告は指示に従わずブラウザを閉じるのが正しい対応
この警告画面は、正規のマルウェア対策ソフトのロゴをまねてPCが感染したと信じ込ませ、偽のツールを入れさせたり電話をかけさせたりする偽警告(サポート詐欺)の典型です。実際にはスキャンでマルウェアは検出されておらず、画面はWebサイトが表示しているにすぎません。したがって指示には一切従わず、ブラウザを終了させるのが正しい対応で、その具体的な操作方法まで周知しておく必要があります。
出典・参考
公式シラバスの1 技術要素 > 4 情報セキュリティ対策 > 技術的セキュリティ対策に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。