状況的犯罪予防とは?じょうきょうてきはんざいよぼう
状況的犯罪予防とは、不正を人の資質の問題として扱わず、機会そのものが生まれにくいよう職場の環境と手続を組み替えて防ぐ考え方。やりにくくする、見つかりやすくする、割に合わなくする、言い訳させない、誘惑を減らすという5つの方針で対策を並べる。管理者にとっては、教育以外に打てる手を規程と設備の側で用意するための枠組みになる。
最終更新:2026-10-06
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内部不正の対策は長らく、採用時の見極めと教育・誓約書という、人の側への働きかけが中心だった。しかし普通の従業員でも機会・動機・正当化の3つがそろえば不正に至るという不正のトライアングルの見方が広まり、組織が直接動かせるのは主に「機会」だという整理に変わった。試験では、この考え方に沿う具体策を選べるかが問われる。
具体例
情報処理推進機構(IPA)の「組織における内部不正防止ガイドライン」は、この考え方に沿って抑止・予防・検知の対策を並べている。重要書類の保管庫を人目につく通路沿いへ移し、施錠と入退室の記録を残し、持出しには上長の承認を要する運用にするのは「見つかりやすくする」に当たる。
試験での引っ掛け
不正のトライアングルのうち、この考え方が働きかけるのは主に「機会」である。動機や正当化は本人の事情に属して組織からは直接動かしにくく、教育と誓約書だけの対策は不十分とされる。割れ窓理論は「小さな乱れを放置すると不正が広がる」という別の概念で、対策を組み立てる枠組みではない。
関連用語
出典・参考
公式シラバスの1 技術要素 > 1 情報セキュリティ > 不正のメカニズムに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。