人的脅威(誤操作・紛失・不正行為)とは?じんてききょうい
人的脅威(誤操作・紛失・不正行為)とは、情報資産を危険にさらす要因のうち、人の行為が出発点になるものの総称。悪意のない誤操作・誤送信・紛失といった過失と、持出しや改ざんのような故意に分かれる。いずれも正規の権限を持つ人の操作から生じるため装置の防御では止まらず、教育・手順・権限設計によって起こりにくくする対象として扱われる。
最終更新:2026-10-06
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装置や回線をいくら守っても、正規の権限を持つ人が宛先を間違えれば情報は外へ出る。攻撃を止める発想では届かない領域があるため、脅威は人的・物理的・技術的に分類され、それぞれ別の対策系統が割り当てられた。人的脅威に対しては、注意喚起だけでなく、間違えても被害が広がりにくい手順と権限の設計、すなわち機会を減らす側に重心が置かれる。
具体例
IPAが毎年公表する「情報セキュリティ10大脅威」の組織編では、内部不正による情報漏えいと不注意による情報漏えいがいずれも上位に並ぶ。対策としては、一斉送信を専用ツールに限定し、宛先が一定数を超えたら送信前に確認画面を出す設定などが取られる。
試験での引っ掛け
人的脅威を「内部不正」だけと考えるのは狭すぎ、件数としては過失のほうが多い。地震・停電・火災などの環境要因は物理的脅威、不正プログラムは技術的脅威として区別される。また脅威と脆弱性は別概念で、人的脅威につけ込まれる側の弱点が教育や手順の不備にあたる。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問27(IPA)
不正が発生する際には“不正のトライアングル”の3要素全てが存在すると考えられている。“不正のトライアングル”の構成要素の説明として、適切なものはどれか。
正解:“機会”とは、情報システムなどの技術や物理的な環境、組織のルールなど、内部者による不正行為の実行を可能又は容易にする環境の存在である。
要点:不正は動機・機会・正当化の三つがそろうと起こる
不正のトライアングルは、動機(プレッシャ)・機会・正当化の三つがそろったときに不正が起きるという考え方である。機会とは、権限の集中やログ監視の不備など、不正を実行できてしまう環境上の隙を指す。動機は金銭的困窮やノルマ等の圧力、正当化は自分に都合の良い理由付けであり、これらを取り違えないことが要点となる。
出典:令和7年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問4(IPA)
不正が発生する際には“不正のトライアングル”の3要素全てが存在すると考えられている。“不正のトライアングル”の構成要素の説明として、適切なものはどれか。
正解:“機会”とは、情報システムなどの技術や物理的な環境、組織のルールなど、内部者による不正行為の実行を可能又は容易にする環境の存在である。
要点:不正のトライアングルは機会・動機・正当化の3要素
不正のトライアングルは「機会」「動機(プレッシャー)」「正当化」の3要素からなり、これらが揃うと不正が発生しやすいとされます。このうち機会は、権限が過大である、監視が働いていないなど、不正の実行を可能または容易にしてしまう環境要因を指します。したがって、技術的・物理的環境や組織のルールが不正実行を容易にする状況を機会と説明した記述が適切です。
出典・参考
公式シラバスの1 技術要素 > 1 情報セキュリティ > 脅威に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。