不正のトライアングルとは?ふせいのとらいあんぐる
不正のトライアングルとは、内部不正は「機会」「動機」「正当化」の3つがそろったときに起きるという理論。機会は不正ができてしまう状況、動機は不正へ走らせる事情、正当化は本人が自分を納得させる理屈を指す。米国の犯罪学者ドナルド・クレッシーが提唱し、内部不正対策の考え方の土台になっている。
最終更新:2026-10-06
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内部不正は長く「不心得者を見つける」という人物の問題として語られてきたが、それでは誰を疑うかの話に終わり、仕組みは変わらない。3つの要素に分解すると、権限分離や相互チェックで機会を減らす、処遇や相談窓口で動機に手を打つ、規程の周知と教育で正当化の余地を潰す、というように打ち手が具体化する。sgでは、ある対策がどの要素に効くのかを問う形で出る。
具体例
IPAが公開している「組織における内部不正防止ガイドライン」は、この3要素を下敷きに対策を整理している。経理の処理を一人に任せきりにせず承認者を分ける(機会の低減)、相談しやすい窓口を設ける(動機への対応)、データの持出し禁止を規程と誓約書で明示する(正当化の抑止)といった形になる。
試験での引っ掛け
3要素のうち1つでも欠ければ不正は起こりにくいとされ、対策は3つそれぞれを減らす方向で考える。動機と正当化は本人の内面にあって組織からは見えにくいため、実務では機会の低減が中心になるが、それだけで足りると考えるのは誤り。外部からの攻撃ではなく内部不正を説明する理論である点も押さえる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問9(IPA)
“不正のトライアングル”理論において、全てそろったときに不正が発生すると考えられている3要素はどれか。
正解:機会、動機、正当化
要点:不正は機会・動機・正当化の3要素がそろうと発生する
クレッシーが提唱した不正のトライアングルは、不正が「機会」「動機(プレッシャー)」「正当化」の3要素がそろったときに発生するとする理論である。裏を返せば、どれか一つを取り除けば不正を抑止できるという対策の指針になる。
出典:平成29年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問27(IPA)
不正が発生する際には“不正のトライアングル”の3要素全てが存在すると考えられている。“不正のトライアングル”の構成要素の説明として、適切なものはどれか。
正解:“機会”とは、情報システムなどの技術や物理的な環境、組織のルールなど、内部者による不正行為の実行を可能又は容易にする環境の存在である。
要点:不正は動機・機会・正当化の三つがそろうと起こる
不正のトライアングルは、動機(プレッシャ)・機会・正当化の三つがそろったときに不正が起きるという考え方である。機会とは、権限の集中やログ監視の不備など、不正を実行できてしまう環境上の隙を指す。動機は金銭的困窮やノルマ等の圧力、正当化は自分に都合の良い理由付けであり、これらを取り違えないことが要点となる。
出典:令和7年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問4(IPA)
不正が発生する際には“不正のトライアングル”の3要素全てが存在すると考えられている。“不正のトライアングル”の構成要素の説明として、適切なものはどれか。
正解:“機会”とは、情報システムなどの技術や物理的な環境、組織のルールなど、内部者による不正行為の実行を可能又は容易にする環境の存在である。
要点:不正のトライアングルは機会・動機・正当化の3要素
不正のトライアングルは「機会」「動機(プレッシャー)」「正当化」の3要素からなり、これらが揃うと不正が発生しやすいとされます。このうち機会は、権限が過大である、監視が働いていないなど、不正の実行を可能または容易にしてしまう環境要因を指します。したがって、技術的・物理的環境や組織のルールが不正実行を容易にする状況を機会と説明した記述が適切です。
出典・参考
公式シラバスの1 技術要素 > 1 情報セキュリティ > 不正のメカニズムに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。