バックドアとは?ばっくどあ
バックドアとは、正規の認証を通らずにシステムへ入れるよう、ひそかに用意された裏口。攻撃者が一度侵入したあと再び入るために仕込む例が代表的で、表向きの攻撃が止まったあとも接続の口が残る。開発時に検証用として残された非公開の入口も、意図にかかわらず同じ危険を持つ。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
侵入そのものには手間がかかる。脆弱性を探し、権限を上げるまでに時間を要するため、攻撃者は次回のために近道を残そうとする。マルウェアの役割が「感染して壊す」から「居座って外部と通信する」へ移ったことで、この裏口の存在が攻撃の前提になった。管理側から見れば、感染ファイルを消したことと侵入経路が閉じたことは別の話であり、対応の完了条件をどこに置くかという論点になる。
具体例
トロイの木馬型のマルウェアに感染した端末が、外部のC&Cサーバへ定期的に接続を試みる状態が残る例がある。この場合、端末上のファイルを削除しても外向きの通信経路や不正に作られたアカウントが残っていれば再び操作されうるため、通信の遮断と設定の確認まで行う。
試験での引っ掛け
悪意のあるプログラムだけを指す語ではない。保守や検証のために開発者が残した非公開の入口も、広義のバックドアとして扱われる。またウイルスやワームのように「増える」性質で分類される語とは軸が違い、バックドアは侵入経路の性質を指す。マルウェア対策ソフトで検体を消しても、作られたアカウントや変更された設定が残れば入口は閉じない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問14(IPA)
サーバにバックドアを作り、サーバ内での侵入の痕跡を隠蔽するなどの機能をもつ不正なプログラムやツールのパッケージはどれか。
正解:rootkit
要点:rootkitはバックドア設置と侵入痕跡の隠蔽を行う
rootkitは、侵入後にバックドアを設置し、改ざんしたシステムコマンドやカーネルモジュールによってプロセス・ファイル・ログなどの痕跡を隠す不正ツールの集合体である。OSの機能そのものを乗っ取って隠蔽するため、感染したOS上の通常のコマンドやツールでは検出が難しく、外部媒体からの起動やクリーンインストールが対処の基本となる。
出典:平成28年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問27(IPA)
バックドアに該当するものはどれか。
正解:システム内に攻撃者が秘密裏に作成した利用者アカウント
要点:バックドアは認証を回避して再侵入するための裏口
バックドアは、正規の認証手続を経ずに再び侵入するために攻撃者が仕掛けておく裏口である。攻撃者が秘密裏に作成した利用者アカウントは、いつでも正規の入口を装って入り直せる裏口として機能する。
出典:令和元年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問21(IPA)
情報セキュリティにおいてバックドアに該当するものはどれか。
正解:アクセスする際にパスワード認証などの正規の手続が必要なWebサイトに、当該手続を経ないでアクセス可能なURL
要点:バックドアは認証を迂回して侵入できる裏口
バックドアとは、正規の認証や手続を経ずにシステムへ侵入できるように仕掛けられた裏口のことである。攻撃者が侵入後に再侵入用として設置する場合や、開発時のデバッグ用機能が残存する場合がある。認証を回避してアクセスできてしまうURLは、まさにこの裏口に当たる。
出典:令和4年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問12(IPA)解説で登場
ルートキットの特徴はどれか。
正解:OSなどに不正に組み込んだツールの存在を隠す。
要点:ルートキットは侵入痕跡と不正ツールを隠蔽する
ルートキットは、攻撃者が侵入後に仕込んだバックドアやツールの存在を隠蔽するためのソフトウェア群である。OSの機能に介入してプロセス一覧やファイル一覧から自分自身を消すため、通常の手段では発見が難しく、侵入の長期化を招く。攻撃そのものを行うより、痕跡を隠して居座ることが目的である点が特徴となる。
出典・参考
公式シラバスの1 技術要素 > 1 情報セキュリティ > 脅威に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。