アクセス権限(読取り・書込み・実行)とは?あくせすけんげん
アクセス権限(読取り・書込み・実行)とは、情報資産に対して誰が何をしてよいかを、読取り・書込み・実行といった操作の種類で区分したもの。業務に必要な最小限だけを与えるneed-to-know(最小権限)の原則が基本で、付与の申請と承認、異動や退職に合わせた見直しの記録まで含めて運用と見なされる。
最終更新:2026-10-06
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誰でも何でも触れる状態は、便利さと引き換えに「誰がやったか分からない」状態を作る。事故が起きても経緯をたどれず、内部不正への抑止も働かない。操作の種類ごとに線を引き、記録を残す仕組みが必要になった理由である。とくに動くのは組織のほうで、異動のたびに権限は足されるが外されにくい。定期的な棚卸しまで設計に含めないと、権限は時間とともに広がる一方になる。
具体例
Windowsの共有フォルダやGoogleドライブでは、閲覧者・編集者といった単位で権限を割り当て、上位フォルダから下へ継承させる形が標準になっている。総務が管理する規程フォルダを全社は閲覧のみ、改定担当だけ編集可とすれば、誰がどの版に更新したかも記録から追える。
試験での引っ掛け
「読取りだけなら安全」ではない。見られること自体が漏えいであり、機密区分の高い資料ほど閲覧権限こそ絞る対象になる。運用面では、上位フォルダから継承した設定と個別に付けた設定が食い違い、意図せず範囲が広がる事故が多い。退職者アカウントの削除漏れのように、権限は与えるときより剥奪するときのほうが漏れやすい点も定番。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問31(IPA)
プロバイダ責任制限法において、損害賠償責任が制限されるプロバイダの行為に該当するものはどれか。ここで、“利用者”とはプロバイダに加入してサービスを利用している者…
正解:利用者の電子掲示板への書込みが、他人の権利を侵害しているとは知らずに放置した。
要点:権利侵害を知らないプロバイダの放置は責任が制限される
プロバイダ責任制限法は、他人の権利を侵害する情報がやり取りされた場合のプロバイダの損害賠償責任を一定の範囲で免除する法律である。権利侵害を知らず、かつ知り得たといえる事情もない場合には、情報を放置しても被害者に対する責任を負わない。逆に、自ら盗聴したり個人情報を漏らしたりする行為はプロバイダ自身の違法行為であり、免責の対象にはならない。
出典:平成31年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問12(IPA)
ファイルの属性情報として、ファイルに対する読取り、書込み、実行の権限を独立に設定できるOSがある。この3種類の権限は、それぞれに1ビットを使って許可、不許可を設…
正解:4を設定すると、実行だけができる。
要点:3で読み書き可・実行不可なら値4のビットが実行に対応する
試行結果から、0では何もできず7で全て可能なので、3ビットが読取り・書込み・実行に1対1で対応していることが分かる。3(2進数で011)で読取りと書込みができ実行ができなかったことから、下位2ビットが読取りと書込み、値4のビットが実行に割り当てられていると判断できる。したがって4だけを設定すれば実行のみが許可される。
出典:令和4年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問56(IPA)
A社は学習塾を経営している会社であり、全国に50の校舎を展開している。A社には、教務部、情報システム部、監査部などがある。学習塾に通う又は通っていた生徒(以下、…
正解:塾生の個人データがアクセス権限をもたない教務部員によって不正にアクセスされる。
要点:共用端末への認証情報保存は権限制御を無効化する
端末は教務部の共用端末であり、ブラウザに利用者IDとパスワードを保存すると、その端末を使う他の教務部員が本人になりすまして塾生管理システムへログインできてしまう。結果として、自分には参照・更新権限のない塾生の個人データにアクセスできる状態となり、アクセス権限による制御が形骸化する。
出典・参考
公式シラバスの〔要求される技能〕 > 6部門の情報システム利用時の情報セキュリティの確保 > 6-6利用者アクセスの管理 情報システムや執務場所その他における情報資産へのアクセス管理に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。