ポート番号とは?ぽーとばんごう
ポート番号とは、届いたパケットをホスト内のどのアプリケーションへ渡すかを示す16ビットの番号。TCP/UDPヘッダに送信元・宛先の対で入る。IANAの割当てで0〜1023がウェルノウン、1024〜49151が登録済み、49152以降が動的。20/21(FTP)、22(SSH)、23(Telnet)、25(SMTP)、53(DNS)、80(HTTP)、110(POP3)、123(NTP)、143(IMAP)、389(LDAP)、443(HTTPS)、465/587(メール投稿)、636(LDAPS)、993(IMAPS)が頻出。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
IPアドレスはホストまでしか指し示さないため、1台のサーバで複数のサービスを動かすと、どのプログラムに渡すかを決める識別子が別に要る。この多重化のためにトランスポート層へ置かれたのがポート番号で、番号を役割ごとに固定しておけば、クライアントは相手のアドレスさえ知れば所定のサービスへ繋げる。支援士では、ファイアウォールのルールや通信ログを読んで「何が通っているか」を判断する場面で必ず使う道具になる。
具体例
ファイアウォールのルールを棚卸しすると、平文の23番と110番が全社セグメントへ開いたままだった。22番と993番へ移し、メール送信は25番の直接送信を止めて587番とSMTP認証に統一する。残す1023以下の許可は、業務上の根拠を書いた申請書と1件ずつ紐づけて管理する。
試験での引っ掛け
ポート番号はTCP/UDPヘッダの情報で、IPアドレスやTTLが入るIPヘッダとは別物。どの層のどのヘッダにあるかを問う設問が出る。またウェルノウンポートは慣習の割当てにすぎず、443番で動いていてもHTTPSとは限らない。番号だけでプロトコルを断定する運用は、443番を通り道に使う不正通信を見逃す。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問12(IPA)解説で登場
DNSキャッシュポイズニング攻撃に対して有効な対策はどれか。
正解:DNS問合せに使用するDNSヘッダ内のIDを固定せずにランダムに変更する。
要点:問合せIDとポートのランダム化が偽応答を防ぐ
キャッシュポイズニングは、正規の応答が返る前に偽の応答を注入して成立します。攻撃者は問合せのIDと送信元ポート番号を推測する必要があるため、IDをランダム化し、あわせて送信元ポートもランダム化すれば推測が著しく困難になります。
出典:平成28年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問13(IPA)
スパムメールの対策として,宛先ポート番号25の通信に対してISPが実施するOP25Bの説明はどれか。
正解:動的IPアドレスを割り当てたネットワークからISP管理外のネットワークへの直接の通信を遮断する。
要点:OP25Bは動的IPからの25番直接送信を遮断する
OP25Bは、ISPが動的IPアドレスを割り当てた利用者から、自社以外のメールサーバへの25番ポートによる直接接続を遮断する仕組みです。ボットに感染したPCが直接迷惑メールを送信することを抑止でき、正規の送信はサブミッションポートとSMTP-AUTHで行います。
出典:平成28年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問15(IPA)解説で登場
DMZ上のコンピュータがインターネットからのpingに応答しないようにしたいとき,ファイアウォールのルールで“通過禁止”に設定するものはどれか。
正解:ICMP
要点:pingを止めるにはICMPの通過を禁止する
pingはICMPのエコー要求と応答を用いる仕組みです。したがってインターネット側からのpingに応答させたくない場合は、ファイアウォールでICMPを通過禁止に設定します。ポート番号による指定はTCPやUDPの話であり、ICMPには当てはまりません。
出典:平成28年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問20(IPA)
TCPのサブミッションポート(ポート番号587)の説明として,適切なものはどれか。
正解:電子メールサービスで,迷惑メール対策としてSMTPのポート番号25の代わりに使用する。
要点:587番は認証付きでメールを投函する専用ポート
サブミッションポート587番は、メールクライアントがメール送信を投函するための専用ポートです。OP25Bで25番の直接送信が遮断される環境でも、SMTP-AUTHによる認証を伴って587番で送信できるため、迷惑メール対策と正規利用の両立に用いられます。
出典:平成29年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問6(IPA)
DNSに対するカミンスキー攻撃(Kaminsky's attack)への対策はどれか。
正解:問合せ時の送信元ポート番号をランダム化することによって,DNSキャッシュサーバに偽の情報がキャッシュされる確率を大幅に低減させる。
要点:カミンスキー攻撃対策は送信元ポートのランダム化
カミンスキー攻撃は、存在しないサブドメインへの問合せを大量に発生させ、権威DNSサーバより先に偽の応答を返してキャッシュを汚染するDNSキャッシュポイズニングの手法である。偽装成功にはトランザクションIDと問合せ送信元ポート番号の一致が必要なため、送信元ポートをランダム化して探索空間を広げることが基本的な緩和策となる。根本的な対策としてはDNSSECによる応答の正当性検証がある。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 3. 通信プロトコル > (1) プロトコルとインタフェースに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。