要件の識別(要件の引出し)とは?ようけんのしきべつ
要件の識別(要件の引出し)とは、利害関係者から要求を引き出し、システムに課される制約条件と運用シナリオを明らかにする段階。手段は聞き取りに限らず、業務観察や現行システムの分析も含む。ここでは絞り込みも実現方式の判断も行わず、要求と制約が漏れなく卓上に出そろった状態を作ることに徹する。
最終更新:2026-10-06
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早い段階で「それは無理」「後回し」と選別を始めると、言った側は以後の要求を出さなくなり、本当に効く制約が最後まで表に出てこない。まず全部出させてから並べ替えるほうが、結果として合意は早い。実務では明文化されていない例外業務が最大の漏れ源になるため、聞き取りだけに頼らない手段を組み合わせる。
具体例
業務観察・インタビュー・現行システムの利用ログ分析を組み合わせ、手順書に載っていない例外処理(担当者が手作業で直している月末の調整)を洗い出す。ログに残る操作の頻度は、聞き取りで「たまにしかない」と言われた作業の実際の件数を裏づける材料になる。
試験での引っ掛け
後続の要件分析と取り違えやすい。引出しは集める段階で、優先順位付け・矛盾の解消・実現方式の決定はまだ行わない。「要件定義とは優先順位を決めること」と覚えていると、この段階の成果を問う設問で選択肢を取り違える。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問14(IPA)
共通フレーム2013によれば、要件定義プロセスの活動内容には、利害関係者の識別、要件の識別、要件の評価、要件の合意などがある。このうちの要件の識別において実施す…
正解:利害関係者から要件を漏れなく引き出し、制約条件や運用シナリオなどを明らかにする。
要点:要件の識別は要件を引き出し制約と運用シナリオを明らかにする
要件の識別は、利害関係者から要件を抽出する段階である。ヒアリングや観察などによって要求を漏れなく引き出し、併せて前提条件・制約条件や運用シナリオといった要件の背景も明らかにする。抽出した内容を整理して矛盾をなくすのは次の要件の評価、関係者の了承を得るのは要件の合意に当たる。
出典・参考
公式シラバスの5 要件の識別に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。