障害ツリー分析(FTA)とは?しょうがいつりーぶんせき
障害ツリー分析(FTA)とは、FTA(Fault Tree Analysis)は、起きては困る事象を頂上事象として最上位に置き、それを引き起こす下位の事象をANDとORの論理ゲートでつないで樹形図に展開し、障害へ至る経路と各経路の発生確率を求める信頼性解析の技法。
最終更新:2026-10-06
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規模の大きな構成では、機器を一つずつ点検しても「サービスが止まる」という結果に結び付く組合せは見えてこない。止まっては困る事象を先に決めて原因へ遡れば、対策すべき経路と、冗長化がどこで効いているのかを漏れなく示せる。論理ゲートで書くため枝ごとの確率を掛け合わせれば全体の停止確率も出せ、可用性の目標値と複数の設計案を同じ物差しで比べられる。ネットワーク設計では、信頼性対策と費用の釣り合いを関係者へ説明する材料になる。
具体例
「本社からデータセンタへの通信が全断」を頂上事象に置き、その下へ「両系の広域イーサ回線が同時に断」をANDで、「冗長化したルータ2台がともに停止」をANDで、「単一構成のファイアウォールが停止」をORでつなぐ。ORでぶら下がった枝の一覧が、そのまま単一障害点の一覧になる。
試験での引っ掛け
FMEAと向きが逆で、FTAは結果から原因へ遡るトップダウン、FMEAは部品の故障モードから影響を積み上げるボトムアップ。ANDは全部そろって初めて上位事象が起きる=冗長構成、ORは1つで起きる=直列・単一障害点であり、冗長化をORで描くのは誤り。経済分野のFTA(自由貿易協定)とは別語。
関連用語
出た過去問
出典:令和3年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問24(IPA)
信頼性工学の視点で行うシステム設計において、発生し得る障害の原因を分析する手法であるFTAの説明はどれか。
正解:障害と、その中間的な原因から基本的な原因までの全てを列挙し、それらをゲート(論理を表す図記号)で関連付けた樹形図で表す。
要点:FTAは頂上事象から原因を樹形図で展開するトップダウン分析
FTA(Fault Tree Analysis)は、望ましくない事象(頂上事象)を出発点として、その原因を上位から下位へたどりながらANDやORのゲートで結び、樹形図として表すトップダウンの分析手法である。これに対しFMEAは部品の故障モードから影響を追うボトムアップの手法であり、方向が逆である点が対比としてよく問われる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。