稼働率とは?かどうりつ
稼働率とは、対象期間のうちシステムが正常に動いていた時間の割合で、MTBF÷(MTBF+MTTR)で求める。直列に並んだ要素は各稼働率の積、並列に冗長化した要素は1から各不稼働率の積を引いた値になり、経路の構成をたどれば全体の値を組み立てられる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
可用性の要求は「止まらないこと」と書かれがちだが、そのままでは設計判断も検収もできない。一つの数値へ落とすことで、冗長化を1本足すとどれだけ改善するのか、保守要員を常駐させて復旧を早めるのと予備機を持つのとではどちらが効くのかを、費用と並べて比較できるようになる。事業者とSLAで取り交わす水準も、この数値で書かれる。
具体例
稼働率0.9の回線を2本の並列構成にすると 1-(1-0.9)²=0.99 になる。ただし前段に稼働率0.95のルータが1台で入っていれば全体は 0.99×0.95=0.9405 で、冗長化していない単一の機器が全体の上限を決めていることが数字で見える。
試験での引っ掛け
直列は掛け算なので必ず下がり、並列は不稼働率の積を引くので上がる。混合構成では、内側の並列部分を先に1つの値へまとめてから直列で掛ける。冗長化した部分だけを見て全体を語ると、直列に残った単一障害点を見落とす。
関連用語
出た過去問
出典:令和4年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問23(IPA)
ある2局間の通信回線のアベイラビリティ(稼働率)は0.9であった。通信回線部分の二重化を行ったところ、アベイラビリティが0.999となった。このとき、新たに設置…
正解:0.990
要点:並列構成の稼働率は1−(1−稼働率)の積で求める
二重化した通信回線は並列(どちらか一方が動いていればよい)の構成なので、全体の稼働率は1−(1−0.9)×(1−x)で表される。これが0.999になるので、0.1×(1−x)=0.001、すなわち1−x=0.01となり、x=0.99が得られる。
出典・参考
高度試験 午前I(ITパスポート 相当)のシラバスの8 コンピュータシステム > 44. システムの評価指標 > (2) システムの信頼性に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。