ゾーン転送とは?ぞーんてんそう
ゾーン転送とは、プライマリDNSサーバが持つゾーンの内容を、セカンダリDNSサーバへ複製する仕組み。取りこぼしが許されないためUDPではなくTCPの53番を使い、全件を送るAXFRと差分だけを送るIXFRがある。更新の有無はSOA(Start of Authority)レコードのシリアル番号を比べて判断する。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
権威DNSサーバが1台しかなければ、その1台が止まった瞬間にドメイン全体の名前解決が止まる。だからセカンダリを別のネットワークに置くのだが、ゾーンの内容を人が二重に管理すれば必ず食い違う。片方を正として機械的に複製する経路を用意し、シリアル番号という単純な世代管理で同期の要否を判定する形にした。可用性設計の基本形として、運用と設計の両面から問われる。
具体例
セカンダリはSOAレコードのリフレッシュ間隔ごとにプライマリへ問い合わせ、シリアル番号が増えていればゾーン転送を要求する。BINDやNSDといった実装で広く使われている手順。
試験での引っ掛け
誰にでも転送を許すと、内部ホスト名の一覧をまとめて外部に持ち出されるため、転送先をセカンダリのIPアドレスに限定するのが基本対策。なお同じ綴りでもSOAはサービス指向アーキテクチャ(Service Oriented Architecture)を指すことがあり、DNSのSOAレコードとは別物。
関連用語
出た過去問
出典:令和4年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問18(IPA)
DNSサーバで管理されるネットワーク情報の中で、外部に公開する必要がない情報が攻撃者によって読み出されることを防止するための、プライマリDNSサーバの設定はどれ…
正解:ゾーン転送を許可するIPアドレスを限定する。
要点:ゾーン転送の許可先を限定して内部情報の一括取得を防ぐ
ゾーン転送はゾーンファイル全体をコピーする仕組みなので、無制限に応じると内部向けホスト名やIPアドレスの一覧をまとめて外部に渡してしまう。これを防ぐには、ゾーン転送を許可する相手をセカンダリDNSサーバのIPアドレスだけに限定する設定を行う。情報の意図しない開示を防ぐ、DNS運用の基本的な対策である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。