重要業績評価指標(KPI)とは?じゅうようぎょうせきひょうかしひょう
重要業績評価指標(KPI)とは、KPI(Key Performance Indicator)は、目標達成に向けた活動が計画どおり進んでいるかを途中経過の段階で定量的に測る指標。最終的な達成度を表すKGIに対し、日次・月次で追えて現場がすぐ手を打てる粒度に置く。設計はKGI→CSF(重要成功要因)→KPIの順に進める。
最終更新:2026-10-07
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期末に売上や利益が出てから未達を知っても、その期の打ち手はもう存在しない。結果が出るより先に動く数字を選んで監視すれば、期中に軌道修正できる——これが先行指標を置く理由である。バランススコアカードやシステム管理基準、COBITのような統制の枠組みでも、目標を測定可能な指標へ落とすことが前提になっており、午前I(科目A-1)ではKGI・CSFとの関係で問われる。
具体例
ヤマト運輸の宅配事業なら、KGIに置くのは年間の取扱個数や営業利益になる。そこへ至る過程を測るKPIは、時間帯指定の再配達率、1日1人あたりの配達個数、宅配ロッカーの設置数のように週次・月次で動く数字。再配達率が想定より高いと分かった時点で、期末を待たずに受取方法の案内を打ち直す判断ができる。
試験での引っ掛け
問われ方はほぼ一つで、結果を表す数字と過程を表す数字を入れ替えた選択肢が並ぶ。期末に確定する売上高や利益率は前者のKGI側、期中に先んじて動く訪問件数や一次回答時間が後者のKPI側にあたる。もう一段紛れるのがCSFで、これは指標ではなく成功を左右する要因そのもの。その要因の達成度を数値に落としたものがKPIという上下関係になる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問23(IPA)
ITベンダにおけるソリューションビジネスの推進で用いるバランススコアカードの、学習と成長のKPIの目標例はどれか。ここで、ソリューションとは“顧客の経営課題の達…
正解:情報戦略のコンサルティングサービスに重点を置くために、社内要員30名をITのプロフェッショナルとして育成する。
要点:人材育成の目標は学習と成長の視点のKPI
バランススコアカードの学習と成長の視点は、人材の育成や組織能力の向上といった将来の成果を生む基盤に関する指標を扱う。コンサルティングを担える技術者を社内で一定数育てるという目標は、人材面の能力構築そのものなのでこの視点に該当する。
出典:平成29年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問24(IPA)
IT投資に対する評価指標の設定に際し,バランススコアカードの手法を用いてKPIを設定する場合に,内部ビジネスプロセスの視点に立ったKPIの例はどれか。
正解:注文受付から製品出荷までの日数を3日短縮とする。
要点:BSCの4視点:財務・顧客・内部プロセス・学習と成長
バランススコアカードの内部ビジネスプロセスの視点は、業務プロセスそのものの効率や品質を測る。注文受付から出荷までの日数(リードタイム)の短縮は、社内の業務プロセスの改善度合いを示す指標なのでこの視点に当たる。営業利益率は財務、クレーム件数は顧客、研修受講率は学習と成長の視点である。
出典:平成30年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問24(IPA)
IT投資に対する評価指標の設定に際し、バランススコアカードの手法を用いてKPIを設定する場合に、内部ビジネスプロセスの視点に立ったKPIの例はどれか。
正解:注文受付から製品出荷までの日数を3日短縮とする。
要点:BSCの内部ビジネスプロセス視点は業務効率・リードタイム
バランススコアカードは、財務・顧客・内部ビジネスプロセス・学習と成長の4つの視点から業績評価指標を設定する手法である。内部ビジネスプロセスの視点は、顧客満足や財務成果を生み出すために社内の業務プロセスをどう改善するかを見るもので、リードタイム短縮は代表的な指標である。
出典:令和3年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問23(IPA)
物流業務において、10%の物流コストの削減の目標を立てて、図のような業務プロセスの改善活動を実施している。図中のcに相当する活動はどれか。
正解:KPI(Key Performance Indicator)の設定
要点:KGIが最終目標、CSFが成功要因、KPIがその達成度指標
aは「物流コストを10%削減」という最終的な達成目標なのでKGI、bは「在庫の削減」「誤出荷の削減」という目標達成に不可欠な要因なのでCSFにあたる。cはそのCSFの達成度を「在庫日数7日以内」「誤出荷率3%以内」と数値で測る指標なので、KPI(重要業績評価指標)の設定である。
出典・参考
公式シラバスの6 サービスマネジメント > 3. パフォーマンス評価及び改善 > (2) 改善に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。