アクセス制御とは?あくせすせいぎょ
アクセス制御とは、誰が、どの情報や機能に対して、どこまでの操作(閲覧・変更・実行など)をしてよいかをあらかじめ定め、それ以外を許さない仕組み。技術的セキュリティ対策の代表で、利用者IDやグループごとにアクセス権を設定して実現する。業務に必要な最小限の権限だけを与える「最小権限の原則」が基本の考え方になる。
最終更新:2026-10-10
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全員が全部の情報を見られる状態は、悪意が無くても事故を生む。人事情報や顧客名簿が誰の端末からでも開けるなら、うっかりした転送や持ち出しを止める手立てが無く、事故が起きても誰の操作だったのか絞り込めない。そこで、情報ごとに触ってよい範囲を先に決めて機械的に締める方式が採られた。退職者や異動者の権限を残さない運用まで含めて、システム監査でも点検の対象になる。
具体例
Microsoft 365のSharePointやGoogleドライブでは、フォルダごとに「閲覧のみ」「編集可」を利用者・グループ単位で設定できる。給与関係のフォルダは人事部のグループだけが開けるようにし、異動があればその日のうちにグループから外す、という運用がアクセス制御の実務にあたる。
試験での引っ掛け
認証との違いが頻出。相手が本人かを確かめるのが認証、確かめた相手に何をどこまで許すかを決めるのがアクセス制御(認可)で、ログインできた=何でもできる、ではない。また、権限を与える作業より、不要になった権限を外す作業のほうが漏れやすい点も問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問76(IPA)
データベースの内容を、利用者の業務の機密性に応じて限定的に表示するようにしたい。その手法として、最も適切なものはどれか。
正解:アクセス権を、データと利用者の組合せに対して設定する。
要点:表示範囲の制御はデータと利用者の組合せでアクセス権を設定
必要な人に必要な範囲だけ見せるには、どのデータに対して誰がどの操作を行えるかというアクセス権を設定するのが基本である。データと利用者の組合せで権限を管理すれば、一つのデータベースを共有したまま、業務や職責に応じた表示範囲の制御ができる。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問58(IPA)解説で登場
オンライントランザクション処理システムを構成するサーバ上のソフトウェアのうち、データベース管理システムの役割の説明として、適切なものはどれか。
正解:アプリケーションプログラムからデータの検索や更新の要求を受け付けて、データベース内のデータの検索や更新をする。
要点:DBMSはアプリの要求を受けデータベースを検索・更新する
DBMS(データベース管理システム)は、アプリケーションからの検索・更新要求を受け取り、実際のデータベースに対して読み書きを行うソフトウェアである。同時実行制御や障害回復、アクセス権管理も担い、アプリケーションが物理的な格納方法を意識しなくて済むようにする。業務処理そのものはアプリケーション、要求受付や通信は他のミドルウェア・OSが担う。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問27(IPA)解説で登場
不正アクセス禁止法に関する記述のうち,正しいものはどれか。
正解:実際に被害が発生しなくても,不正アクセス行為をするだけで不正アクセス禁止法違反となる。
要点:不正アクセスは実害がなくても行為自体が違法
不正アクセス禁止法は、他人の識別符号を使うなどしてアクセス制御機能のあるコンピュータを不正に利用する行為そのものを禁じている。財産的な被害やデータの改ざんが実際に生じたかどうかは要件ではなく、権限なくログインした時点で違反が成立する。また、正当な理由なく他人のIDとパスワードを第三者に提供する行為も禁止されており、社内LANなど閉じたネットワーク経由の行為も対象になる。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問4(IPA)解説で登場
不正アクセス行為の禁止等に関する法律で禁止されている行為はどれか。
正解:OSなどに存在するセキュリティ上の弱点を電気通信回線を通じて攻撃してコンピュータを不正利用する行為
要点:不正アクセス禁止法はネット経由の不正利用と識別符号の悪用を禁じる
不正アクセス禁止法が規制するのは、ネットワーク経由でアクセス制御機能を破って他人のコンピュータを利用する行為や、他人の識別符号を無断で取得・提供・保管する行為などである。セキュリティホールを回線経由で突いて不正利用する行為は、識別符号を用いない不正アクセス行為として同法の対象となる。他の選択肢はそれぞれ別の法律が扱う。
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 63. 情報セキュリティ対策・情報セキュリティ実装技術 > (1) 情報セキュリティ対策の種類に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。