情報セキュリティの3要素とは?じょうほうせきゅりてぃのさんようそ
略語の意味
CIA=Confidentiality / Integrity / Availability
情報を守るうえで保つべき 3 つの性質。許された人だけが見られる(機密性)、書き換えられず正しい(完全性)、使いたいときに使える(可用性)
- Confidentiality
- 秘密が守られること(機密性)
- Integrity
- 正しく欠けがないこと(完全性)
- Availability
- 使いたいときに使えること(可用性)
情報セキュリティの3要素とは、情報セキュリティが保つべき性質として挙げられる、機密性・完全性・可用性の3つ。許可された人だけが情報を扱えるのが機密性、情報が改ざんや欠落なく正確な状態に保たれているのが完全性、必要なときに情報やシステムを使えるのが可用性である。英語の頭文字からCIAとも呼ばれ、ここに真正性・責任追跡性・否認防止・信頼性を加えて7要素とすることもある。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
「情報を守る」とだけ考えると、外部に見せない対策だけに偏りやすい。しかし内容が書き換えられていれば守れたことにならず、厳重にしすぎて必要なときに使えなければ業務が止まる。守るべき性質を3つに分けたことで、脅威と対策を一つずつ対応づけて漏れなく検討できるようになった。ITパスポートでは、対策や事故がどの要素に関わるかを判定させる形で頻出する。
具体例
パスワードによる制限や暗号化は機密性を守る対策、ハッシュ値(データから計算する、元に戻せない要約値。中身が少しでも変わると値も変わる)による改ざん検知は完全性を守る対策、サーバの二重化と定期的なバックアップは可用性を守る対策にあたる。ファイルを暗号化して使えなくするランサムウェアは可用性を、盗んだ内容の公開をほのめかす手口では機密性も同時に侵害する。
試験での引っ掛け
どの対策がどの要素かの組合せを入れ替えた選択肢が定番。特に完全性は「正しい内容が入力されている」ことではなく、記録された情報が改ざん・破壊されていないことを指す。またサービスを停止させるDoS攻撃は可用性への攻撃であって、機密性への攻撃ではない。3つは互いに引っ張り合う関係にあり、機密性を高めすぎると可用性が下がる点も押さえる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問81(IPA)解説で登場
システムのアクセスに使用している通信ケーブルを誤って切断した。このとき、情報セキュリティのマネジメント要素のうち、どれが低下したことになるか。
正解:可用性
要点:使えなくなる事象は機密性でも完全性でもなく可用性の低下
情報セキュリティの三要素のうち、可用性は必要なときに情報やシステムを利用できる状態を保つことを指す。通信ケーブルの切断はシステムへ接続できない状態を招くため、内容が書き換わったわけでも他人に知られたわけでもなく、利用できなくなったという点で可用性の低下にあたる。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問53(IPA)解説で登場
情報セキュリティにおける"完全性"が損なわれる行為はどれか。
正解:Webページの改ざん
要点:改ざんは完全性、停止は可用性、盗聴は機密性を損なう
情報セキュリティの三要素のうち、完全性は情報が正確で改変されていない状態を指す。Webページの改ざんは、内容が権限のない者によって書き換えられ、正確さが失われる行為なので完全性が損なわれる。サービス停止は可用性、盗み見は機密性の問題になる。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問80(IPA)解説で登場
情報セキュリティにおける"可用性"の説明として,適切なものはどれか。
正解:認められた利用者が,必要なときに情報にアクセスできること
要点:可用性は必要なときにアクセスできること
情報セキュリティの3要素のうち、可用性は、許可された利用者が必要なときに情報や機能へ支障なくアクセスできる状態を保つことを意味する。情報が正確で改ざんされていないことは完全性、許可された者だけに情報を見せることは機密性であり、それぞれ別の要素である。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問83(IPA)
a〜cは情報セキュリティ事故の説明である。a〜cに直接関連する情報セキュリティの三大要素の組合せとして、適切なものはどれか。 a:営業情報の検索システムが停止し…
正解:a:可用性 b:機密性 c:完全性
要点:停止=可用性、漏えい=機密性、改ざん=完全性
情報セキュリティの三大要素は、必要なときに使える可用性、権限のない者に知られない機密性、内容が正確で改ざんされていない完全性である。システムが停止して使えないのは可用性、情報が外部へ漏れたのは機密性、内容が書き換えられたのは完全性の問題に当たる。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験 問75(IPA)解説で登場
情報セキュリティに関して、可用性が損なわれた事故の例に該当するものはどれか。
正解:停電によってシステムが停止した。
要点:使えなくなる事故は可用性、漏えいは機密性の問題
情報セキュリティの三要素のうち可用性は、必要なときに情報やシステムを使える状態を保つことを指す。停電によるシステム停止は、まさに使いたいときに使えなくなった事故であり、可用性が損なわれた例にあたる。漏えいは機密性、誤更新は完全性の問題である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。