トランザクション処理とは?とらんざくしょんしょり
トランザクション処理とは、業務上の要求を1件ずつ、意味のあるひとまとまりの単位として即座に処理し、その場で結果を返す処理形態。座席予約や入出金のように、途中経過を外から見せてはならない業務に使う。伝票をためて後でまとめて流すバッチ処理と対になる分類で、応答時間の短さと1件ごとの確定が特徴になる。
最終更新:2026-10-10
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コンピュータが高価だった時代は、伝票を1日ためて夜間に一括処理するのが当たり前だった。しかし座席や在庫のように「今の残りがいくつか」が刻々と変わるものは、翌日の反映では二重予約が起きてしまう。要求が届いた瞬間に処理して結果を確定させ、その1件を途中で分断させない形態が必要になり、処理形態の一つとして整理された。
具体例
JR東日本などが使う指定席予約システム「マルス」は、みどりの窓口や券売機からの申込みを1件ずつ処理し、同じ座席が二重に売れないようにしている。ネット銀行の振込も、送金元からの引落しと送金先への入金をひとまとまりで扱う典型例である。
試験での引っ掛け
データベースのトランザクションが満たすべき4つの性質(ACID特性:原子性・一貫性・独立性・耐久性)の話と混同しやすい。あちらはデータの矛盾を防ぐための性質、こちらはシステムの処理の形の分類である。またリアルタイム処理とも同じではなく、機械を制御するシステムで求められるような、決まった時間内の応答の保証までは含まない。
関連用語
出た過去問
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問58(IPA)
オンライントランザクション処理システムを構成するサーバ上のソフトウェアのうち、データベース管理システムの役割の説明として、適切なものはどれか。
正解:アプリケーションプログラムからデータの検索や更新の要求を受け付けて、データベース内のデータの検索や更新をする。
要点:DBMSはアプリの要求を受けデータベースを検索・更新する
DBMS(データベース管理システム)は、アプリケーションからの検索・更新要求を受け取り、実際のデータベースに対して読み書きを行うソフトウェアである。同時実行制御や障害回復、アクセス権管理も担い、アプリケーションが物理的な格納方法を意識しなくて済むようにする。業務処理そのものはアプリケーション、要求受付や通信は他のミドルウェア・OSが担う。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問67(IPA)
あるトランザクション処理は、①共有領域から値を読み取り、②読み取った値に数値を加算し、③結果を共有領域に書き込む手順からなっている。複数のトランザクションを並列…
正解:時点(a)にロック、時点(d)に解除
要点:更新の消失を防ぐには読取り前にロックし書込み後に解除する
読み取ってから書き込むまでの間に他のトランザクションが同じ領域を更新すると、加算結果が失われる(更新の消失)。これを防ぐには、読取りを始める前にロックを掛け、書込みが完了した後に解除する必要がある。書込み前の時点で解除すると、その隙に他の処理が古い値を読んでしまう。
出典:平成29年度 秋期 ITパスポート試験 問76(IPA)
データベースの処理に関する次の記述中のa、bに入れる字句の適切な組合せはどれか。 データベースに対する処理の一貫性を保証するために、関連する一連の処理を一つの単…
正解:a:トランザクション処理 b:ログファイル
要点:トランザクションは一括処理の単位、履歴はログに記録
一連の関連する処理をまとめ、すべて成功するか、すべて取り消されるかのどちらかになるよう扱う単位をトランザクションという。処理が途中で失敗した場合に備え、更新の履歴をログファイルに記録しておき、これを用いて未完了の更新を取り消したり、障害後に更新を再現したりして一貫性を回復する。
出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験 問63(IPA)
トランザクション処理におけるロールバックの説明として、適切なものはどれか。
正解:何らかの理由で、トランザクションが正常に処理されなかったときに、データベースをトランザクション開始前の状態にすること
要点:ロールバックは異常時にトランザクション開始前へ戻すこと
データベースの更新は、一連の処理をまとめた単位で「すべて反映するか、すべて無かったことにするか」を保証する。処理の途中で異常が起きた場合に、その単位の開始前の状態へ戻して整合性を保つ操作が問われている。逆に正常終了時に更新を確定する操作はコミットと呼ばれる。
出典:令和4年度 秋期 ITパスポート試験 問77(IPA)
トランザクション処理のACID特性に関する記述として,適切なものはどれか。
正解:データの更新時に,一連の処理が全て実行されるか,全く実行されないように制御することによって,原子性を保証することができる。
要点:原子性は全実行か未実行かのどちらかを保証する性質
ACID特性のうち原子性(Atomicity)は、一連の処理が全部実行されるか、まったく実行されないかのどちらかになることを保証する性質です。途中で異常が起きた場合はロールバックして開始前の状態に戻すことで、中途半端な更新が残るのを防ぎます。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。