ACID特性とは?あしっどとくせい
ACID特性とは、データベースの一連の処理のまとまり(トランザクション)が備えているべき4つの性質の頭文字。原子性(Atomicity:全部実行するか、まったく実行しないかのどちらかにする)、一貫性(Consistency:処理の前後でデータの決まりごとが崩れない)、独立性(Isolation:同時に動く他の処理から途中経過が見えない)、耐久性(Durability:確定した結果は障害が起きても失われない)を指す。ITパスポートでは、この4語と説明文を対応させる問題として出る。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
銀行の振込は「Aさんの口座から引く」と「Bさんの口座へ足す」の2つの操作でできている。この途中で停電すれば、引かれたのに入金されていないお金が消えてしまう。1件ずつの操作が正しくても、まとまりで見ると帳尻が合わない。そこで「まとまりの単位で、やるか・やらないかを決める」というトランザクションの考え方が生まれ、その満たすべき条件を4つに整理したものがACID特性である。処理を確定させることをコミット、途中で取り消して元へ戻すことをロールバックと呼ぶ。
具体例
ATMで10万円を振り込む途中でシステムが止まったとき、原子性が守られていれば、引き落としだけ済んで入金されていないという中途半端な状態にはならず、まとめて取り消されて残高は元のままになる。独立性があるおかげで、振込の途中の中途半端な残高が、隣のATMで残高照会をしている人の画面に見えることもない。
試験での引っ掛け
4語と説明の入れ替えが出題点。「原子性=データに矛盾がないこと」ではなく、原子性は全部か無かの二択、矛盾がないことは一貫性である。「独立性=処理を速くすること」も誤りで、独立性はむしろ同時実行を制限する側の性質にあたる。耐久性は確定した後に障害が起きても消えないことで、確定前の処理を守る話ではない。
関連用語
出た過去問
出典:令和4年度 秋期 ITパスポート試験 問77(IPA)
トランザクション処理のACID特性に関する記述として,適切なものはどれか。
正解:データの更新時に,一連の処理が全て実行されるか,全く実行されないように制御することによって,原子性を保証することができる。
要点:原子性は全実行か未実行かのどちらかを保証する性質
ACID特性のうち原子性(Atomicity)は、一連の処理が全部実行されるか、まったく実行されないかのどちらかになることを保証する性質です。途中で異常が起きた場合はロールバックして開始前の状態に戻すことで、中途半端な更新が残るのを防ぎます。
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 57. トランザクション処理 > (1) 同時実行制御(排他制御)に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。