トランザクションとは?とらんざくしょん
トランザクションとは、データベースへの一連の処理を、それ以上分けられない1つのまとまりとして扱う単位。まとまりの中の処理がすべて成功して確定する(コミット)か、1つでも失敗したら全部をなかったことに戻す(ロールバック)かのどちらかにして、途中まで反映された中途半端な状態を残さない。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
口座からお金を引く処理と、別の口座へ足す処理は、業務上は「振込」という1つの出来事である。ところがコンピュータの中では別々の更新なので、その間に障害が起きれば、引かれたのに入っていないお金が生まれてしまう。業務としての1件を、機械の側でも1件として扱う約束が要る、という要請から生まれた考え方である。ITパスポートでは銀行の振込を例に頻出する。
具体例
A口座から1万円を引く処理とB口座へ1万円を足す処理を、1つのトランザクションとして扱う。片方だけ成功すると残高の合計が合わなくなるため、両方成功させるか、両方をなかったことにするかのいずれかにする。
試験での引っ掛け
「SQL文1つ=1トランザクション」とは限らず、複数の更新でひとまとまりになるのが典型例。全部実行されるか全く実行されないかにする性質を原子性といい、中途半端な状態は許されない。障害からの復旧では、完了していないトランザクションは取り消される(ロールバック)点も問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問58(IPA)
オンライントランザクション処理システムを構成するサーバ上のソフトウェアのうち、データベース管理システムの役割の説明として、適切なものはどれか。
正解:アプリケーションプログラムからデータの検索や更新の要求を受け付けて、データベース内のデータの検索や更新をする。
要点:DBMSはアプリの要求を受けデータベースを検索・更新する
DBMS(データベース管理システム)は、アプリケーションからの検索・更新要求を受け取り、実際のデータベースに対して読み書きを行うソフトウェアである。同時実行制御や障害回復、アクセス権管理も担い、アプリケーションが物理的な格納方法を意識しなくて済むようにする。業務処理そのものはアプリケーション、要求受付や通信は他のミドルウェア・OSが担う。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問88(IPA)解説で登場
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問53(IPA)解説で登場
データベース管理システムを利用する目的はどれか。
正解:複数の利用者がデータの一貫性を確保しながら情報を共有する。
要点:DBMSは一貫性を保ちながらデータを共有させる仕組み
DBMS(データベース管理システム)は、複数の利用者やプログラムが同時に同じデータを扱っても矛盾が生じないよう、排他制御やトランザクション管理によって一貫性を保ちながらデータを共有できるようにする仕組みである。あわせて障害回復や機密保護の機能も備えるが、OSの代わりになったり、バックアップを不要にしたりするものではない。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問67(IPA)
あるトランザクション処理は、①共有領域から値を読み取り、②読み取った値に数値を加算し、③結果を共有領域に書き込む手順からなっている。複数のトランザクションを並列…
正解:時点(a)にロック、時点(d)に解除
要点:更新の消失を防ぐには読取り前にロックし書込み後に解除する
読み取ってから書き込むまでの間に他のトランザクションが同じ領域を更新すると、加算結果が失われる(更新の消失)。これを防ぐには、読取りを始める前にロックを掛け、書込みが完了した後に解除する必要がある。書込み前の時点で解除すると、その隙に他の処理が古い値を読んでしまう。
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 57. トランザクション処理 > (1) 同時実行制御(排他制御)に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。