バッチ処理とは?ばっちしょり
バッチ処理は、データを一定期間や一定量ためておき、決められたタイミングでまとめて一度に処理する方式。英語のbatchは「ひとまとめ」という意味。利用者が画面の前で結果を待つ必要がない仕事、たとえば1日分・1か月分の集計や請求書の作成に向く。ITパスポートでは、要求があるたびにすぐ処理して結果を返すリアルタイム処理(オンラインリアルタイム処理)や、画面でやり取りしながら進める対話型処理との区別が問われる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
コンピュータが高価だった時代は、1件ずつ人が操作するより、ためた仕事を夜間などにまとめて流すほうが機械を無駄なく使えた。今でも、大量のデータを1件ずつ即座に処理すると手間が積み重なって効率が悪く、昼間の利用者の操作も遅くなる。そこで、すぐに結果が要らない仕事は利用の少ない時間帯にまとめて処理する、という使い分けが続いている。
具体例
会社の給与計算では、1か月分の勤怠データを締め日のあとにまとめて読み込み、全社員の給与を一度に計算して振込データを作る。クレジットカード会社が、締め日までの1か月分の利用額をまとめて計算し、利用明細と請求額を確定させるのもバッチ処理の典型である。一方、銀行のATMでの引き出しや座席予約は、その場で結果を返さないと困るのでリアルタイム処理で行う。
試験での引っ掛け
「要求が来たらすぐ処理して結果を返す」はリアルタイム処理、「データをためてまとめて処理する」はバッチ処理で、説明を入れ替えた選択肢が典型。ATMや座席予約のように利用者がその場で結果を待つ業務はバッチ処理に向かない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 ITパスポート試験 問1(IPA)
連結会計システムの開発に当たり、機能要件と非機能要件を次の表のように分類した。aに入る要件として、適切なものはどれか。 [表] 機能要件: ・国際会計基準に則っ…
正解:故障などによる年間停止時間が、合計で10時間以内であること
要点:非機能要件は品質・性能の要求。可用性の数値目標が典型例
非機能要件とは、システムが「何をするか」ではなく「どの程度の品質・性能で動くか」を定める要件で、可用性・性能・セキュリティ・運用性などが該当する。年間停止時間の上限は可用性を数値で示したもので、典型的な非機能要件にあたる。他の3つはいずれも業務手続きやデータ処理の中身、すなわちシステムが果たすべき働きそのものを述べており、機能要件に分類される。
出典:平成29年度 秋期 ITパスポート試験 問87(IPA)解説で登場
通常使用される主系と、その主系の故障に備えて待機しつつ他の処理を実行している従系の二つから構成されるコンピュータシステムはどれか。
正解:デュプレックスシステム
要点:デュプレックスは主系+待機系、デュアルは常時並行処理
デュプレックスシステムは、通常運転を担う主系(現用系)と、その故障に備えて待機する従系(待機系)で構成される。待機中の従系はバッチ処理など別の業務をこなしていることが多く、主系に障害が起きた際に切り替えて処理を引き継ぐ。二重系で常に同じ処理を並行実行するデュアルシステムとは区別される。
出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験 問94(IPA)
バッチ処理の説明として、適切なものはどれか。
正解:一定期間又は一定量のデータを集め、一括して処理する方式
要点:バッチ処理は一定量のデータをためて一括処理する方式
バッチ処理は、発生したデータをすぐには処理せず、一定期間または一定量たまるまで蓄積し、まとめて一括で処理する方式である。給与計算や月次締めの集計のように、即時性が求められず定型的な大量処理に向く。対義的な方式が、要求のたびに応答するリアルタイム処理や対話型処理である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。