デュアルシステムとは?でゅあるしすてむ
デュアルシステムとは、同じ処理を行う2つの系統を常に同時に動かし、両方の結果を突き合わせながら運用する構成。食い違いが出れば異常として気づけるうえ、片方が壊れてももう片方で処理を続けられるため、止められない業務に使われる。信頼性を高める構成の代表として、ITパスポートでもよく出る。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
機器はいつか壊れるという前提に立つと、1系統だけでは故障がそのまま業務の停止になる。2系統を同時に動かせば、止まらないことに加えて「結果が合っているか」まで確かめられる。ただし機器も運用の手間も倍かかるため、停止や誤りが招く損害が大きい業務に限って選ばれる構成になる。費用と信頼性を秤にかけた判断がそこにある。
具体例
銀行の勘定系や鉄道の運行管理のように、止まると社会的な影響が大きい処理で採られる。2つの系統に同じ計算をさせ、答えが一致することを確かめてから結果を確定させる進め方をとる。片方が故障しても、残った系統だけで処理を続けられる。
試験での引っ掛け
名前の似たデュプレックスシステムとの取り違えが定番。デュアルは2系統を常時同時に動かして結果を照合する構成、デュプレックスは主系が稼働して従系は待機する構成にあたる。待機側の備えの度合いでホットスタンバイ・コールドスタンバイに分かれる点も併せて問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問86(IPA)
デュアルシステムに関する記述として、適切なものはどれか。
正解:2系統のコンピュータが、互いの処理結果を照合しながら同一処理を行うシステムのことである。
要点:デュアルシステムは二系統で同一処理し結果を照合する
デュアルシステムは、同じ処理を二系統で同時に実行し、その結果を突き合わせて一致を確認しながら運用する方式である。誤りを検出でき、一方が故障しても他方で処理を続けられるため信頼性が高いが、設備が二重になるぶん費用がかかる。障害時に待機系へ切り替える方式はデュプレックスシステムと呼ばれ、別の構成である。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問73(IPA)解説で登場
複数のコンピュータを連携させ、全体を1台の高性能のコンピュータであるかのように利用する。連携しているコンピュータのどれかに障害が発生した場合には、ほかのコンピュ…
正解:クラスタシステム
要点:クラスタは複数機を束ね、障害時は他ノードが処理を引き継ぐ
クラスタシステムは複数のコンピュータを結合して1台の高性能機のように扱う構成で、1台に障害が起きても他のノードが処理を引き継ぐため、システム全体を止めずに運用できる。デュアルシステムは2系統で同じ処理をして結果を照合する構成、デュプレックスシステムは待機系を持つ構成、マルチプロセッサシステムは1台の中に複数CPUを持つ構成である。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問57(IPA)
デュアルシステムの説明はどれか。
正解:二つのシステムで全く同じ処理を行い、結果をクロスチェックすることによって結果の信頼性を保証するシステム
要点:デュアルは二重処理で結果照合、デュプレックスは待機系へ切替え
デュアルシステムは、二組の同じ構成のシステムで同一の処理を並行して行い、結果を突き合わせて一致を確認することで誤りを検出し、高い信頼性を確保する方式である。一方が故障しても処理を継続できる。待機系を備えて切り替えるのはデュプレックスシステムで、混同しやすい。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問56(IPA)解説で登場
ホットスタンバイ方式の説明として、適切なものはどれか。
正解:予備機をいつでも動作可能な状態で待機させておき、障害発生時に直ちに切り替える方式
要点:ホットスタンバイは稼働待機の予備機へ即時切替
ホットスタンバイは、予備機を本番機と同じ状態で起動させたまま待機させ、障害が起きたら即座に処理を引き継がせる方式である。切替えが速く停止時間を短くできる反面、予備機を常時動かすため費用がかかる。人手で予備機を立ち上げる方式はコールドスタンバイ、2台で同じ処理をして結果を照合する方式はデュアルシステムと呼ばれる。
出典:平成27年度 秋期 ITパスポート試験 問82(IPA)
2系統の装置から成るシステム構成方式a~cに関して,片方の系に故障が発生したときのサービス停止時間が短い順に左から並べたものはどれか。 a デュアルシステム b…
正解:aの片系装置故障,cの現用系装置故障,bの現用系装置故障
要点:停止時間はデュアル<ホットスタンバイ<コールドスタンバイ
常に両系が同じ処理を行うデュアルシステムは、片方が故障してももう一方が処理を続けられるため停止時間が最も短い。次に短いのが待機系を起動させたまま待たせておくホットスタンバイ方式で、最も長いのは故障後に待機系を立ち上げるコールドスタンバイ方式である。
出典・参考
公式シラバスの8 コンピュータシステム > 43. システムの構成 > (2) システム構成に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。