信頼性とは?しんらいせい
信頼性とは、システムや情報処理が、意図したとおりの結果を一貫して出し続ける性質。情報セキュリティでは、基本の3要素(機密性・完全性・可用性)に加えられる拡張要素の一つである。拡張要素には、真正性(本物であること)・責任追跡性(誰が何をしたかを後からたどれること)・否認防止(やったことを後から否定させないこと)・信頼性があり、信頼性はバグや設定ミス、誤動作によって処理結果が狂わないことを指す。システムの評価では、MTBF(平均故障間動作時間)や稼働率という指標で測る文脈でも使われる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
情報を守るという話は、当初は盗まれない(機密性)・書き換えられない(完全性)・使えなくならない(可用性)の3点で語られていた。ところが実際の業務事故は、攻撃を受けなくても起きる。計算式の誤りや設定ミスで、システムが平然と間違った数字を出し続ける類である。誰も攻撃していないのに業務が壊れる以上、3要素だけでは足りないとして、動作が意図どおりかを問う信頼性が拡張要素に加えられた。
具体例
銀行間の振込を処理する決済の基盤は、止まらないこと(可用性)だけでなく、指示された金額と宛先で一度だけ処理されること(信頼性)が求められる。画面が動いていても、同じ振込が二重に実行されるようでは業務は成り立たない。
試験での引っ掛け
可用性と混同しやすい。可用性は「使える/使えない」を見るのに対し、信頼性は「出てきた結果が意図どおりか」を見る。システムが動いていても数字が間違っていれば信頼性が損なわれている状態である。機密性・完全性・可用性が基本の3要素で、信頼性はそこに加わる拡張要素の側だという位置づけも問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問67(IPA)
フールプルーフの考え方として、適切なものはどれか。
正解:人間がシステムの操作を誤ってもシステムの安全性と信頼性を保持する。
要点:フールプルーフは誤操作しても危険に至らせない設計
フールプルーフは、利用者が誤った操作をしても危険な状態に至らないよう、あらかじめ入力を制限したり確認を求めたりする設計思想である。誤りが起きた後の被害を抑えるフェールセーフや、故障しても機能を維持するフォールトトレランスとは、着目点が異なる。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問86(IPA)解説で登場
デュアルシステムに関する記述として、適切なものはどれか。
正解:2系統のコンピュータが、互いの処理結果を照合しながら同一処理を行うシステムのことである。
要点:デュアルシステムは二系統で同一処理し結果を照合する
デュアルシステムは、同じ処理を二系統で同時に実行し、その結果を突き合わせて一致を確認しながら運用する方式である。誤りを検出でき、一方が故障しても他方で処理を続けられるため信頼性が高いが、設備が二重になるぶん費用がかかる。障害時に待機系へ切り替える方式はデュプレックスシステムと呼ばれ、別の構成である。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問44(IPA)解説で登場
システム監査人の役割はどれか。
正解:組織体の情報システムを独立した専門的な立場で検証又は評価する。
要点:システム監査人は独立した立場で情報システムを検証・評価する
システム監査人は、被監査部門から独立した立場で情報システムの信頼性・安全性・効率性などを点検し、客観的に検証・評価して助言や勧告を行う役割を担う。独立性と客観性が前提なので、自ら運用・開発・戦略立案に関与する立場ではない。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 25. システム開発技術 > (1) システム開発のプロセスに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。