真正性とは?しんせいせい
真正性は、利用者や届いた情報が、名乗っているとおりの本人・本物であることを確かめられる性質である。情報セキュリティの3要素(機密性・完全性・可用性)に付け加えられる要素の1つで、本人確認のための認証やデジタル署名によって確保する。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
窓口で相手の顔が見え、印鑑や身分証を確かめられる場面では、本人かどうかを疑う必要はあまりない。ネットワーク越しの取引にはそれが無く、IDとパスワードを知っている誰かが正しい手順で入ってきても、本人だとは言い切れない。なりすまされたまま処理が進むと、内容が正しく届いていても取引そのものが無効になる。そこで、中身が守られているか(完全性)とは別に、出どころが本物かを扱う項目を立てたのが真正性である。
具体例
電子契約サービスのクラウドサインで契約書に署名すると、誰が承認したかがデジタル署名として記録され、後から「自分ではない」と言えなくなる。社内システムでIDとパスワードに加えてスマートフォンのワンタイムパスワードを求めるのも、本人であることの確からしさを上げる仕組みである。
試験での引っ掛け
完全性との混同がそのまま出題される。データが書き換えられていないことが完全性、それが本人・本物によるものだと確かめられることが真正性である。また、ディスクを二重化するミラーリングで高まるのは可用性であって真正性ではない、という形の選択肢も実際に出ている。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成27年度 秋期 ITパスポート試験 問58(IPA)解説で登場
情報セキュリティの観点から,システムの可用性を高める施策の例として,最も適切なものはどれか。
正解:ハードウェアを二重化する。
可用性は、必要なときにシステムを使える度合いを指す。ハードウェアを二重化すれば片方が故障しても稼働を続けられるため、可用性が高まる。認証は機密性、ディジタル署名は完全性や真正性、暗号化は機密性を守る施策である。
出典:平成28年度 秋期 ITパスポート試験 問55(IPA)解説で登場
PKIにおいて,ディジタル署名をした電子メールに関する記述として,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 a 送信者が本人であるかを受信者が確認できる。 b …
正解:a, c
要点:署名は本人確認と改ざん検知、秘匿には暗号化が別途必要
ディジタル署名は、送信者の秘密鍵で作った署名を受信者が公開鍵で検証する仕組みで、送信者が本人であること(真正性)と、内容が改ざんされていないこと(完全性)を確認できる。ただし本文そのものは平文のままなので、盗み見を防ぐには別に暗号化が必要である。したがってaとcが該当する。
出典:令和2年度 10月試験 ITパスポート試験 問87(IPA)
ISMSにおける情報セキュリティに関する次の記述中のa, bに入れる字句の適切な組合せはどれか。 情報セキュリティとは、情報の機密性、 a 及び可用性を維持する…
正解:a:完全性, b:真正性
要点:基本は機密性・完全性・可用性、追加に真正性など
情報セキュリティの基本となる3要素は機密性・完全性・可用性であり、aには完全性が入る。さらにJIS規格では、真正性・責任追跡性・否認防止・信頼性を加えた特性の維持を含める場合があるとされており、bは真正性となる。保守性は保守のしやすさを表す語で、情報セキュリティの特性ではない。
出典:令和3年度 秋期 ITパスポート試験 問67(IPA)
ISMSにおける情報セキュリティに関する次の記述中の[a]、[b]に入れる字句の適切な組合せはどれか。 情報セキュリティとは、情報の機密性、完全性及び[a]を維…
正解:a: 可用性 b: 信頼性
要点:機密性・完全性・可用性が基本、追加に信頼性など
情報セキュリティの基本3要素は機密性・完全性・可用性であり、aには可用性が入る。JIS規格ではこれに加えて真正性・責任追跡性・否認防止・信頼性の維持を含める場合があるとされ、bは信頼性となる。保守性や保全性は情報セキュリティの特性を表す語ではない。
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 62. 情報セキュリティ管理 > (2) 情報セキュリティ管理に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。