RAIDとは?れいど
略語の意味
RAID=Redundant Array of Independent Disks
複数台のディスク(データをしまう記憶装置)を組み合わせて 1 台のように使い、速くしたり、1 台壊れてもデータを守れるようにしたりする技術
- Redundant
- 予備を持った・余分の
- Array
- 並べたもの
- Independent
- それぞれ独立した
- Disks
- ディスク(記憶装置)
RAIDとは、複数台のハードディスクを組み合わせて1台の装置のように扱い、速度や信頼性を高める技術。データを複数台に分散して書くストライピング(RAID0)は読み書きが速くなり、同じ内容を2台に書くミラーリング(RAID1)は1台が壊れても運転を続けられる。RAID5は復元用のデータ(パリティ)を分散して持ち、1台までの故障なら中身を復元できる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
ハードディスクは可動部品を持つ消耗品で、いつかは必ず壊れる。1台で運用していると、その1台の寿命がそのままシステムの停止と情報の消失に直結する。高価で壊れない装置を1台買うのではなく、安価な装置を複数束ねて速度と耐障害性を稼ぐ発想として生まれた。ITパスポートでは、システムの信頼性を高める構成の一つとして番号ごとの性質が問われる。
具体例
バッファローやアイ・オー・データのNAS(ネットワークにつなぐ共有ディスク)には、2台のディスクを積んでRAID1で運用できる製品が多い。1台が故障してもランプで知らせるだけで業務は止まらず、故障したディスクを差し替えれば内容が自動的に書き戻される。
試験での引っ掛け
RAID0とRAID1の逆転が定番。0は速度だけで、壊れたときの予備(冗長性)がなく、台数が増えるほどどれか1台が壊れる確率が上がるため、単体より危険になる。もう一つ重要なのは、RAIDはバックアップの代わりにならないこと。誤って消したファイルや、ランサムウェア(データを勝手に暗号化して身代金を要求する悪意のあるソフト)による暗号化は全台に同時に反映されるので、別途バックアップが要る。
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問78(IPA)
RAIDの利用目的として、適切なものはどれか。
正解:複数のハードディスクに分散してデータを書き込み、高速性や耐故障性を高める。
要点:RAIDは分散書込みと冗長化で速度と耐故障性を高める
RAIDは複数の磁気ディスクを組み合わせて一つの装置のように扱う技術で、データを分散して並列に読み書きすることによる高速化や、冗長なデータを持つことによる耐故障性の向上を目的とする。構成の仕方によって速度重視と信頼性重視のどちらを狙うかが変わる。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問59(IPA)解説で登場
LANに直接接続して、複数のPCから共有できるファイルサーバ専用機を何というか。
正解:NAS
要点:NASはLANに直結して使うファイルサーバ専用機
NAS(Network Attached Storage)は、LANに直接つないで複数の機器からファイルを共有できる専用のファイルサーバ機器である。CSVはデータの記述形式、RAIDは複数の記憶装置を組み合わせて信頼性や性能を高める技術、RSSはサイト更新情報を配信する形式で、いずれも機器の呼称ではない。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問84(IPA)
システムで利用するハードディスクをRAIDのミラーリング構成にすることによって、高めることができる情報セキュリティの要素はどれか。
正解:可用性
要点:ミラーリングが高めるのは可用性
ミラーリング(RAID1)は同じ内容を2台のディスクへ同時に書き込む方式で、片方が故障してももう片方で運用を続けられる。つまり必要なときにシステムを使える度合いである可用性を高める仕組みである。内容を秘匿する機密性、なりすましを防ぐ真正性、行為を追跡できる責任追跡性には直接寄与しない。
出典:平成30年度 春期 ITパスポート試験 問98(IPA)解説で登場
A社では紙の顧客名簿を電子化して,電子データで顧客管理を行うことにした。顧客名簿の電子データからの情報漏えいを防ぐ方法として,適切なものはどれか。
正解:データを暗号化して保存する。
要点:漏えい対策の要は暗号化による機密性の確保
情報漏えい対策の要点は、万一データが外部へ持ち出されても内容を読み取られないようにすることである。暗号化して保存しておけば、記録媒体ごと盗まれても復号鍵がなければ内容を利用できない。ディジタル署名は改ざん検知と作成者の確認、バックアップやRAIDは可用性の確保が目的であり、機密性を守る手段ではない。
出典・参考
公式シラバスの8 コンピュータシステム > 43. システムの構成 > (2) システム構成に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。