不正アクセス禁止法とは?
不正アクセス禁止法とは、他人のID・パスワードを無断で使用してコンピュータに不正にログインする行為や、セキュリティの脆弱性を利用して不正に利用可能な状態にする行為を禁止する法律。不正アクセス行為そのものだけでなく、他人のパスワードを不正に取得・保管する行為やフィッシングによる識別符号の取得も処罰対象となる。
ITパスポートの過去問では23回出題されています(2009年度〜2025年度)。
ふせいあくせすきんしほう
不正アクセス禁止法の意味
他人のID・パスワードを無断で使用してコンピュータに不正にログインする行為や、セキュリティの脆弱性を利用して不正に利用可能な状態にする行為を禁止する法律。不正アクセス行為そのものだけでなく、他人のパスワードを不正に取得・保管する行為やフィッシングによる識別符号の取得も処罰対象となる。
不正アクセス禁止法の具体例
退職した元社員が在職中に知り得たパスワードを使って社内システムに無断でログインした場合、不正アクセス禁止法違反として刑事罰の対象となる。
不正アクセス禁止法は試験でどう引っ掛けられる?
不正アクセス禁止法はネットワークを介した不正ログイン等を対象とし、コンピュータウイルスの作成・提供を直接処罰するのは刑法(ウイルス作成罪)である点が区別して問われる。
不正アクセス禁止法と関連する用語
不正アクセス禁止法が出た過去問
インターネットなどのネットワークを介してコンピュータを利用する場合において、不正アクセス禁止法で禁止されている行為はどれか。
正解:他人のIDとパスワードを、本人の許可なく、その利用方法を知っている第三者に教えること
要点:IDとパスワードを他人に教える行為も不正アクセス禁止法違反
不正アクセス禁止法は、他人の識別符号を無断で入力してコンピュータを利用する行為のほか、他人のIDとパスワードを正当な理由なく第三者に提供する「不正アクセスを助長する行為」も禁じている。相手が利用方法を知っていれば実際の不正アクセスにつながるため、教える行為そのものが禁止対象となる。メールアドレスは識別符号にあたらないため、この法律の対象外である。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問11(IPA)不正アクセス禁止法において違法となる行為はどれか。
正解:他人のIDを無断で使用して、インターネットオークションに出品や入札をした。
要点:他人のID・パスワードの無断利用は不正アクセス禁止法違反
不正アクセス禁止法は、他人の識別符号(ID・パスワード)を無断で使ってコンピュータを不正に利用する行為や、その助長行為などを禁じている。他人のIDを勝手に使ってオークションを利用するのは、まさに識別符号の不正利用にあたる。表示義務違反は特定商取引法、無断複製・販売は著作権法、名簿の無断販売は個人情報保護法の問題である。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問24(IPA)不正アクセス禁止法が禁じている行為はどれか。
正解:パスワードで保護されているサーバに、ネットワーク経由で他人のIDとパスワードを使ってログインすること
要点:他人のIDでのログインが不正アクセス行為
不正アクセス禁止法は、ネットワーク経由でアクセス制御機能を回避して他人のコンピュータを利用する行為を禁じている。他人のIDとパスワードを無断で使ってログインする行為は、典型的な不正アクセス行為(識別符号の不正利用)にあたる。他の選択肢は、それぞれ別の法律や権利の問題として扱われる。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問30(IPA)不正アクセス禁止法に関する記述のうち,正しいものはどれか。
正解:実際に被害が発生しなくても,不正アクセス行為をするだけで不正アクセス禁止法違反となる。
要点:不正アクセスは実害がなくても行為自体が違法
不正アクセス禁止法は、他人の識別符号を使うなどしてアクセス制御機能のあるコンピュータを不正に利用する行為そのものを禁じている。財産的な被害やデータの改ざんが実際に生じたかどうかは要件ではなく、権限なくログインした時点で違反が成立する。また、正当な理由なく他人のIDとパスワードを第三者に提供する行為も禁止されており、社内LANなど閉じたネットワーク経由の行為も対象になる。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問27(IPA)不正アクセス行為の禁止等に関する法律で禁止されている行為はどれか。
正解:OSなどに存在するセキュリティ上の弱点を電気通信回線を通じて攻撃してコンピュータを不正利用する行為
要点:不正アクセス禁止法はネット経由の不正利用と識別符号の悪用を禁じる
不正アクセス禁止法が規制するのは、ネットワーク経由でアクセス制御機能を破って他人のコンピュータを利用する行為や、他人の識別符号を無断で取得・提供・保管する行為などである。セキュリティホールを回線経由で突いて不正利用する行為は、識別符号を用いない不正アクセス行為として同法の対象となる。他の選択肢はそれぞれ別の法律が扱う。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問4(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。