IPコアとは?あいぴーこあ
IPコアとは、LSIやSoCの中へ組み込むことを前提に、設計データの形で流通する再利用可能な回路ブロック。CPUコア、USBやEthernetのコントローラ、メモリコントローラなどがライセンスで提供され、設計者は自社の独自回路と組み合わせるだけで大規模なチップを構成できる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
微細化でチップに載せられる規模が急拡大した一方、検証まで含めて全部を自前で設計する時間は取れなくなった。実績のあるブロックを買い、差別化に効く部分だけを自社で作るという分業が成立し、設計データそのものが商品になった。開発期間の短縮に加えて、既に検証済みであることが量産品の品質確保に効く。
具体例
ArmはCortex-Mなどのプロセッサコアを設計データとして各社へライセンスし、ルネサスやSTマイクロエレクトロニクスがそれを自社のペリフェラルと組み合わせてマイコンとして製造している。Armは工場を持たず、この設計データの提供で事業が成り立っている。
試験での引っ掛け
提供形態の違いが問われる。HDL記述で渡されるソフトIPは合成前なので製造プロセスを選ばず移植しやすい代わりに、面積と動作速度が確定しない。配置配線まで済ませたハードIPは特定プロセスに固定される代わりに、性能と面積が確定している。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問13(IPA)
SoCを構成するための部分回路情報で、機能単位にまとめられるものをIPコアと呼ぶ。このIPコアの説明として、適切なものはどれか。
正解:IPコアを利用することによって、SoC全体を一から設計するよりも開発期間を短縮できる。
要点:IPコアは設計資産の再利用でSoC開発期間を短縮する
IPコアはCPUやインタフェース制御など機能単位でまとめられた再利用可能な回路設計資産で、SoC設計ではこれらを組み合わせて短期間に大規模チップを構成する。既存の検証済み設計を流用できるため開発期間とコストを削減できるのが最大の利点である。ただし個々のIPが検証済みでも、組み合わせたシステム全体としての検証は別途必要になる。
出典・参考
公式シラバスの3 機能仕様を満足させるシステムアーキテクチャ及びハードウェアとソフトウェアの要求仕様の策定 > 3-1 ハードウェアとソフトウェアのトレードオフに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。