ASICとは?えーしっく
ASICとは、特定の用途向けに専用設計・製造される集積回路。同じ機能ならFPGAより高速・低消費電力・小面積で量産単価も安いが、マスク費用を中心とする初期費用(NRE)が巨額になり、製造後に回路を変更できない。選ぶかどうかは、生涯生産数量と仕様の固まり具合の判断になる。
最終更新:2026-10-06
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回路をどこまで固めるかは、製造の後戻りができるかどうかの判断である。ASICはマスクを起こした時点で回路が確定し、不具合が見つかれば作り直し(リスピン)に数か月と再びNREがかかる。逆にFPGAは書き換えられるぶん、同じ論理を実現するのに面積と電力を余分に使う。この対立が、開発初期はFPGAで検証し、仕様と数量が固まってからASICへ落とす、という実務の順序を生んでいる。
具体例
NREを2億円、ASICの単価を200円、同等機能のFPGAを2,000円とすると、2億円 ÷(2,000−200)円 ≒ 11.1万台が損益分岐点になる。生涯生産数量がこれを下回るならFPGAのままのほうが安い。数量に加えて、量産中に仕様変更が入りうるか、変更のたびに安全規格の認証を取り直す費用が発生するかまで含めて判断する。
試験での引っ掛け
開発期間が短いのはFPGA、量産単価が安いのはASICで、向きを取り違えない。またASICを選んでも、外側にマイコンや設定レジスタで変えられる余地を残すのが実務なので、「変更できない=一切の融通が効かない」ではない。逆に、少量多品種や仕様の固まらない段階でNREを先に払うと、リスピン1回で採算が崩れる。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。