DSPとは?でぃーえすぴー
DSPとは、積和演算を1サイクルで実行する演算器、複数のデータバスによる同時アクセス、ループ制御のオーバヘッドが生じない繰返し機構、飽和演算などを備え、フィルタ処理やFFTといった信号処理に特化したプロセッサ。同じ処理を汎用CPUで回すより少ないサイクル数と低い消費電力で済ませられる。
最終更新:2026-10-06
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信号処理の中身は、係数と入力を掛けて足し込む操作の繰返しにほぼ集約される。汎用CPUはこの一点に最適化されていないため、乗算・加算・データ読出し・ループ判定にそれぞれサイクルを費やす。頻出する演算の形に合わせて演算器とバスを設計し、1サイクルへ詰め込んだのがDSPである。電池駆動や発熱制約のある機器では、同じ処理を何ワットで回せるかがそのまま製品仕様を決める。
具体例
テキサス・インスツルメンツのTMS320シリーズやアナログ・デバイセズのSHARCが代表例で、モータ制御や音響処理で使われる。マイク入力にFIRフィルタをかける処理はタップ数ぶんの積和を毎サンプル実行する必要があり、積和1サイクルと係数・データの同時読出しがそのまま処理可能なタップ数の上限になる。
試験での引っ掛け
飽和演算の挙動が問われる。桁あふれで反対側へ回り込む(ラップアラウンド)のではなく、表現できる上限値・下限値に張り付くのが飽和演算で、音声なら回り込みによる大きな異音を防ぐ働きをする。汎用CPUとの差はクロック周波数の高さではなく、積和演算器と複数バスによる同時アクセスにある点も取り違えやすい。
関連用語
出典・参考
公式シラバスの9 組込みシステムのハードウェア設計・製造 > 9-2 演算処理部の設計に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。