フェールオーバとは?フェールオーバ
フェールオーバとは、現用系の異常を検知して、待機系が処理を自動的に引き継ぐこと。データベースでは引継ぎ後に未完了のトランザクションを回復する時間が必要になるため、切替えに要する時間は検知・引継ぎ・ログ適用の合計で見積もる。
最終更新:2026-10-06
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冗長な構成を組んでも、故障に人が気づいてから手で切り替えていては停止時間が目標を超える。そこで検知と切替えを自動化すると、今度は「本当に停止しているのか、それとも通信経路が切れているだけか」を機械が判断しなければならなくなる。この判断の難しさが、冗長構成の設計で最も注意を要する部分になる。
具体例
Amazon RDSのマルチAZ配置は別のアベイラビリティゾーンにある待機系へ切り替え、接続用のエンドポイント名の向き先を付け替えるため、アプリケーション側の接続文字列は変えずに済む。Oracle Data GuardやPostgreSQLのPatroniも同様に、監視と昇格の手順を自動化している。
試験での引っ掛け
通信経路の障害と本体の故障を切り分けずに切り替えると、両系が同時に現用として動くスプリットブレーンが起き、双方が書込みを受けてデータが分岐する。共有ディスクへの生存確認など複数の経路で確かめてから専有権を奪う設計にする。復旧後に元の系へ戻すフェールバックとは別の操作である点も取り違えやすい。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問23(IPA)
HA(High Availability)クラスタリングにおいて、本番系サーバのハートビート信号が一定時間にわたって待機系サーバに届かなかった場合に行われるフェ…
正解:(3), (1), (2), (4)
要点:フェールオーバは切分け確認を経てから専有権を奪う
ハートビートが途絶えたからといって直ちに本番系が停止したとは限らないため、まずネットワークの正常性を確認し、次にディスク経由のハートビートのログで本番系が生きていないかを確かめる。それでも停止と判断できた段階で待機系が論理ドライブの専有権を奪い、本番系側は自ら強制シャットダウンして二重起動を防ぐ。
出典:令和2年度 10月試験 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問23(IPA)
HA(High Availability)クラスタリングにおいて、本番系サーバのハートビート信号が一定時間にわたって待機系サーバに届かなかった場合に行われるフェ…
正解:(3), (1), (2), (4)
要点:切替え前に経路とディスクで生存確認しスプリットブレーン回避
ハートビートが途絶えても、いきなり切り替えると本番系が生きたまま二重にディスクを掴むスプリットブレーンを招く。そこでまずスイッチ経由でネットワーク自体の正常性を確認し、次にディスクハートビートのログで本番系が生きていないかを確かめる。障害と判断できて初めて待機系が論理ドライブの専有権を奪ってロックし、本番系は自ら強制シャットダウンする。よって(3)(1)(2)(4)の順となる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。