スプリットブレーンとは?スプリットブレーン
スプリットブレーンとは、クラスタのノード間で死活監視が途切れ、双方が「相手が落ちた」と判断して同時に現用として動き出してしまう状態。両系が同じデータを別々に更新するため、どちらが正しいかを機械的には決められない不整合が残り、復旧の際はどちらかの更新を捨てる判断を人が下すことになる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
「相手から応答が無い」という観測だけからは、相手が停止したのか経路だけが切れたのかを区別できない。それにもかかわらず高可用構成は応答の途絶を停止とみなして切り替える設計になっているため、経路障害のときに両系が起き上がる。この曖昧さはノード同士の対話だけでは原理的に解けず、多数決や共有資源の排他といった外側の審判を置いて初めて決着する。
具体例
PostgreSQLのPatroniやKubernetesのetcdは、いずれもRaftによる過半数決で現用を1つに定め、過半数を取れない側は自ら降格する。共有ディスク型のクラスタではSCSI予約やSTONITH(相手ノードの電源を強制的に落とす)で物理的に締め出す。ノードは3台、あるいは2台+投票専用の第三者という構成が定石になる。
試験での引っ掛け
フェールオーバの失敗と取り違えやすいが、切り替わらないのがフェールオーバ失敗、両方が現用になるのがこちらで、向きが逆である。原因はノードの停止ではなくハートビート経路の途絶なので、待機系を増やしても解決しない。多数決で決着させる以上、2ノード構成では過半数が成立しない点も併せて問われる。
関連用語
出た過去問
出典:令和2年度 10月試験 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問23(IPA)解説で登場
HA(High Availability)クラスタリングにおいて、本番系サーバのハートビート信号が一定時間にわたって待機系サーバに届かなかった場合に行われるフェ…
正解:(3), (1), (2), (4)
要点:切替え前に経路とディスクで生存確認しスプリットブレーン回避
ハートビートが途絶えても、いきなり切り替えると本番系が生きたまま二重にディスクを掴むスプリットブレーンを招く。そこでまずスイッチ経由でネットワーク自体の正常性を確認し、次にディスクハートビートのログで本番系が生きていないかを確かめる。障害と判断できて初めて待機系が論理ドライブの専有権を奪ってロックし、本番系は自ら強制シャットダウンする。よって(3)(1)(2)(4)の順となる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。