RSAとは?アールエスエー
RSAとは、大きな合成数の素因数分解が現実的な時間では解けないことを安全性の根拠に置く公開鍵暗号方式。1977年の考案者3名の頭文字が名前になっている。秘匿を目的とした暗号化にも、送信者と改ざんの有無を保証するディジタル署名にも使え、今日のPKIの土台になっている。
最終更新:2026-10-06
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共通鍵暗号は、通信を始める前に鍵を安全に渡す手段が別に必要で、相手が増えるほど鍵の本数と配布の手間が跳ね上がるという難点を抱えていた。そこへ「暗号化に使う鍵は公開してしまっても、それだけでは復号できない」という非対称な仕組みが現れたことで、この行き詰まりが解けた。証明書もTLSも電子署名法に基づく署名も、すべてこの非対称性の上に載っている。
具体例
サーバ証明書の鍵ペア生成にRSA 2048ビットが広く使われており、DBサーバのTLS証明書もこの形が多い。OpenSSHの公開鍵認証も同じ構造で、手元に秘密鍵、サーバに公開鍵を置く。近年は同じ強度をより短い鍵で得られるECDSAへの移行が進んでいるが、互換性を優先してRSAが選ばれる場面はなお多い。
試験での引っ掛け
用途によって使う鍵の向きが逆になる。秘匿したい通信では暗号化に受信者の公開鍵、復号に受信者の秘密鍵を使うのに対し、ディジタル署名では署名に送信者の秘密鍵、検証に送信者の公開鍵を使う。共通鍵暗号のAESと同じ枠に入れる誤りも定番で、演算が重いため本文そのものの暗号化には使わない。
関連用語
出た過去問
出典:令和7年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問20(IPA)
メッセージにRSA方式のデジタル署名を付与して2者間で送受信する。そのときに使用するデジタル署名の検証鍵とその使用方法はどれか。
正解:送信者の公開鍵であり、受信者がデジタル署名からメッセージダイジェストを取り出す際に使用する。
要点:デジタル署名の検証には送信者の公開鍵を使う
デジタル署名では、送信者がメッセージのハッシュ値(ダイジェスト)を自分の秘密鍵で変換して署名を作る。受信者はこれに対応する送信者の公開鍵を使って署名からダイジェストを取り出し、自分で計算し直したダイジェストと突き合わせる。したがって検証に使う鍵は送信者の公開鍵であり、暗号化通信で使う受信者の鍵とは役割が異なる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。