スループットとは?するーぷっと
スループットとは、単位時間あたりに処理できる仕事量。データベースでは毎秒のトランザクション数などで表す。1件を処理し終えるまでの速さを表す応答時間とは別の指標であり、資源の使い方によっては一方を改善するともう一方が悪化するため、性能要件はどちらを目標に置くかを決めてから数値化する。
最終更新:2026-10-06
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性能を一つの数字で語ろうとすると、画面を操作している利用者と、決められた時間内に全件を処理し終えたいバッチのどちらかが必ず割を食う。前者が求めるのは自分の1件が早く返ること、後者が求めるのは時間あたりの総量で、測る対象も打つ手も別になる。この二つを分けて置くこと自体が、性能設計の出発点にあたる。
具体例
夜間に1,000万件を取り込む処理で、1件ごとのコミットを1万件単位にまとめると、ログの書出し回数が減って毎秒の処理件数は大きく伸びる。ただし1件を投入してから完了が返るまでの時間はむしろ延びるので、同じ変更を画面からの登録処理に持ち込むと利用者の体感は悪くなる。
試験での引っ掛け
応答時間を縮めればスループットも上がる、とは限らない。接続の多重度を上げれば時間あたりの処理件数は伸びるが、ロックやバッファの奪い合いが増えて1件あたりの応答時間は悪化する。目標値はオンライン処理なら応答時間、バッチ処理ならスループットで置くという対応を、逆にして答えさせる出題が出る。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成30年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問17(IPA)解説で登場
トランザクションの隔離性水準を高めたとき、不整合なデータを読み込むトランザクション数と、単位時間に処理できるトランザクション数の傾向として、適切な組合せはどれか…
正解:不整合データ読込数: 減る/処理できるトランザクション数: 減る
要点:隔離性水準の向上は整合性と引き換えにスループットを下げる
隔離性水準を高めるほどロックの範囲や保持期間が広がり、他のトランザクションの干渉による不整合な読込みは減る。その一方で待ち合わせが増えて並行度が下がるため、単位時間に処理できるトランザクション数は減る。整合性とスループットはトレードオフの関係にある。
出典:令和6年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問2(IPA)
クライアントサーバシステムにおけるストアドプロシージャに関する記述のうち、適切でないものはどれか。
正解:データベースへのアクセスを細かい単位でプロシージャ化することによって、処理性能(スループット)を向上させることができる。
要点:ストアドの性能効果は往復削減、細分化は逆効果
設問は不適切なものを選ぶ形式である。ストアドプロシージャの性能上の利点は、複数のSQL文をサーバ側でまとめて実行し、クライアントとの往復回数を減らせる点にある。逆にアクセスを細かい単位に分けてプロシージャ化すると呼出し回数そのものが増え、通信回数もオーバヘッドも増えてスループットは落ちる。したがって性能向上の理由付けとしては成り立たない。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの2 コンピュータシステム > 2. システムの評価指標 > (1) システムの性能特性と評価に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。