完全化保守とは?かんぜんかほしゅ
完全化保守とは、不具合の除去ではなく、性能・保守性・使いやすさを高めるために行う保守。動いているものに手を入れる活動であるため後回しにされやすい。監査では、実施の可否を誰がどの基準で判断したか、実施後に効果を測る手続が定められているかが問われる。
最終更新:2026-10-06
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保守の分類は、動機が「壊れているから」なのか「良くしたいから」なのかで扱いが変わる。前者は緊急を理由に承認が簡略化されがちで、後者は投資の判断を伴う。区別せずに扱うと、機能追加が保守の名目で正規の承認を経ずに実施される。分類の定義を持つこと自体が、変更管理の入口の統制になっている。
具体例
帳票の検索が遅く問合せが増えているため、索引と画面を作り直して応答時間を改善する案件が該当する。監査人は保守の申請書を分類ごとに抜き取り、この分類とされたものに目標値と効果測定の記録が付いているか、緊急扱いにして承認を省いていないかを確かめる。
試験での引っ掛け
利用者に新機能のように見えても、要求される機能そのものが増えていなければ完全化保守にあたる。業務要件の変化に合わせて機能を足した場合は適応保守や新規開発となり、承認の経路も投資判断の枠組みも変わる。分類の付け替えで承認を軽くする運用は指摘の対象。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問23(IPA)解説で登場
JIS X 0161:2008によるソフトウェア保守のタイプのうち,適応保守はどれか。
正解:引渡し後,変化した又は変化している環境において,ソフトウェア製品を使用できるように保ち続けるために実施するソフトウェア製品の修正
要点:適応保守は環境変化に追随して製品を使い続けるための修正
JIS X 0161はソフトウェア保守を訂正保守、予防保守、適応保守、完全化保守に分類する。適応保守は、OSやハードウェア、法制度といった環境の変化に追随し、引渡し後もソフトウェア製品を使い続けられるようにするための修正である。不具合の是正を目的とする訂正保守や予防保守とは動機が異なる。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの4 開発技術 > 6. 保守・廃棄 > (3) 保守のタイプ及び形態に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。