CRUDマトリックスとは?くらっどまとりっくす
CRUDマトリックスとは、縦に業務機能、横にエンティティを並べ、交点にC(生成)・R(参照)・U(更新)・D(削除)を記入して、機能とデータの対応関係を一覧にした表。設計時の定義漏れを見つけるほか、システム監査では、どの機能を通じて誰がデータを変えられるのかを俯瞰し、権限設計の妥当性を検証する材料になる。
最終更新:2026-10-06
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機能仕様書とデータ設計書が別々に作られていると、どの機能からも生成されないエンティティや、誰も消さないまま増え続けるデータが、実装まで気づかれずに残った。両者を1枚の表で交差させることで、抜けと重複を機械的に見つけられるようにした。監査で使えるのは、権限が機能の単位で与えられる一方、守るべきものはデータ側にあるという食い違いを橋渡しできるためである。
具体例
ジェームズ・マーチンの情報工学で機能とデータの整合を確かめる技法として広まった。Cがどの機能にも立たないエンティティは初期データ登録機能の定義漏れを、Dが一般利用者の権限に含まれていれば削除権限の与え過ぎを示す。監査人は設計書のCRUD表と本番の権限設定を突合する。
試験での引っ掛け
Rしかない状態を正常と決めつけない。Cが複数の機能に立てば生成責任の重複を、Dがどこにも無ければ増え続けるデータへの対処漏れを疑う。またCRUD表は設計上の想定を書いた文書にすぎず、実装や権限設定がそのとおりである保証はない。監査証拠としては、本番の設定や操作ログとの突合が要る。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問23(IPA)
CRUDマトリックスを用いてエンティティのライフサイクル分析を行った。このマトリックスから分かることはどれか。
正解:削除する機能が用意されていないエンティティがあるので,誤登録や多重登録したエンティティを削除できないおそれがある。
要点:CRUD分析ではエンティティに欠けた操作の有無を確認する
CRUDマトリックスによるライフサイクル分析では、各エンティティに生成から消滅までの操作がそろっているかを確認する。この表では顧客と製品にDすなわち削除の操作が割り当てられている機能が不足しており、誤登録や重複登録が起きても消せない事態が想定される。どこからも参照されないエンティティや、複数機能から生成されるエンティティは見当たらない。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。