予防保守とは?よぼうほしゅ
予防保守とは、障害が発生する前に、劣化・陳腐化・期限到来といった予兆をとらえて、部品や設定をあらかじめ更改しておく保守形態。壊れてから直す事後保守に対し、壊れる前に止めることを狙う。監査では、予兆を拾う点検が計画・実施・記録・承認の形で回っているかどうかが評価の対象になる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
情報システムが基幹業務に組み込まれる以前は、壊れてから直す事後保守でも損失は限定的だった。停止が売上や決済に直結するようになると、復旧の速さより止めないことに価値が移り、稼働中の設備へ計画的に手を入れる保守が制度として置かれた。システム監査でこれが問われるのは、予防保守が「やらなくても当面は誰も困らない」性質を持ち、予算と工数の削減対象になりやすいためである。
具体例
Microsoftが公表する製品ライフサイクルポリシーは各バージョンのサポート終了日を年月で示しており、これを構成管理データベースの各サーバへ紐づければ更改の時期は機械的に決まる。監査人は購買記録や実機の稼働一覧を独立に入手し、台帳側に現れない機器がないかという逆方向の突合を行う。
試験での引っ掛け
事後保守との対比で問われる。壊れてから直すのが事後保守、壊れる前に手を入れるのが予防保守で、定期点検はその手段であって同義ではない。監査の指摘根拠も「実際に障害が起きたか」ではなく「予兆を拾う手続が定められ、実施の記録が残っているか」に置く。無障害は統制が有効な証拠にならない。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問23(IPA)解説で登場
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの4 開発技術 > 6. 保守・廃棄 > (3) 保守のタイプ及び形態に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。