L3スイッチ(レイヤ3スイッチ)とは?えるすりーすいっち
L3スイッチ(レイヤ3スイッチ)とは、L2スイッチのポート密度と高速転送を保ちながら、ネットワーク層のIPアドレスに基づく経路選択も専用ハードウェアで行える機器。VLANで分けた社内ネットワークどうしを中継する用途で使い、ソフトウェア処理が中心のルータより、LAN内部の大量のトラフィックを低遅延でさばけることが選ぶ理由になる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
放送の抑制とセキュリティのために社内をVLANで細かく分けると、部門をまたぐ通信は必ずルータを通る。ルータを1台の経路に据えると社内トラフィックの大半がそこへ集中し、ボトルネックになった。ルーティングの処理をスイッチのハードウェアへ取り込んだのがL3スイッチで、応用情報では機器の使い分けの根拠として問われる。
具体例
営業部のVLAN10(192.168.10.0/24)と開発部のVLAN20(192.168.20.0/24)を1台のL3スイッチに収容し、部門をまたぐ通信は機器の内部でルーティングして完結させる。インターネットへの接続は、NATやフィルタリングを担うルータやファイアウォールへ渡す構成にする。
試験での引っ掛け
ルータの完全な上位互換と考えるのは誤りで、L3スイッチはLAN内のIP転送に特化しており、WAN回線の終端やPPPoEといった広域側のプロトコル処理は一般に持たない。L2スイッチはMACアドレスで、L3スイッチはIPアドレスで転送先を決めるという層の違いも取り違えやすい。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問31(IPA)
2台の端末と2台のレイヤ3スイッチが図のようにLANで接続されているとき,端末Aがフレームを送信し始めてから,端末Bがそのフレームを受信し終わるまでの時間は,お…
正解:0.64
要点:蓄積転送では各区間の伝送時間と各装置の処理時間を足す。
1フレームは1,000バイト=8,000ビットで、100Mビット/秒では送出に80マイクロ秒(0.08ミリ秒)かかる。区間は端末A−スイッチ、スイッチ間、スイッチ−端末Bの3つあるので伝送だけで0.24ミリ秒である。これに2台のスイッチの処理時間0.2ミリ秒×2=0.4ミリ秒を加え、合計およそ0.64ミリ秒となる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。