NAT・NAPT(アドレス変換)とは?
NAT・NAPT(アドレス変換)とは、NAT(ネットワークアドレス変換)は、組織内で使うプライベートIPアドレスと、インターネットで使うグローバルIPアドレスを相互に変換する技術。NAPT(IPマスカレード)は、ポート番号も併せて変換することで、1つのグローバルIPアドレスを複数の内部機器で共有できるようにする。
応用情報技術者試験の過去問では8回出題されています(2016年度〜2023年度)。
なっと・なぷと
NAT・NAPT(アドレス変換)の意味
NAT(ネットワークアドレス変換)は、組織内で使うプライベートIPアドレスと、インターネットで使うグローバルIPアドレスを相互に変換する技術。NAPT(IPマスカレード)は、ポート番号も併せて変換することで、1つのグローバルIPアドレスを複数の内部機器で共有できるようにする。
NAT・NAPT(アドレス変換)の具体例
家庭内の複数の機器はそれぞれプライベートIPアドレスを持つが、ルータがNAPTによってポート番号を使い分けることで、1つのグローバルIPアドレスを共有してインターネットに接続できる。
NAT・NAPT(アドレス変換)は試験でどう引っ掛けられる?
NATはグローバルとプライベートを1対1で変換、NAPTはポート番号も併せて変換して1つのグローバルを多数の端末で共有する点が違い。内側から出る通信が前提のため、外部から内部サーバへ着信させるには静的な変換設定が別途要る。外部から通信を開始できないので副次的なセキュリティ効果はあるが、ファイアウォールの代わりにはならない。IPv6ではアドレス枯渇がなく前提が変わる点も押さえる。
NAT・NAPT(アドレス変換)と関連する用語
NAT・NAPT(アドレス変換)が出た過去問
TCP, UDPのポート番号を識別し、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスとの対応関係を管理することによって、プライベートIPアドレスを使用するLA…
正解:NAPT
要点:NAPTはポート番号も変換して1つのIPを複数端末で共有する
NAPT(Network Address Port Translation、IPマスカレードとも呼ばれる)は、IPアドレスの変換に加えてTCPやUDPのポート番号も付け替えることで、内部の複数端末を1つのグローバルアドレスに対応付ける仕組みです。変換表にポート番号との組合せを記録するため、戻ってきたパケットを正しい内部端末へ振り分けられます。アドレスだけを1対1で変換するNATとの違いがここにあります。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問34(IPA)インターネットへの接続において,ファイアウォールでNAPT機能を利用することによるセキュリティ上の効果はどれか。
正解:インターネットにアクセスする組織内の利用者PCについて,外部からの不正アクセスを困難にすることができる。
要点:NAPTは外部から内部端末を名指しした通信を成立させにくくする
NAPTは内部の複数端末のプライベートIPアドレスとポート番号を、1つのグローバルIPアドレスの異なるポートに対応づける。この対応表は内部から外部への通信をきっかけに作られるため、外部から内部の端末を名指しして通信を始めることができず、不正アクセスが困難になる。
出典:平成29年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問36(IPA)インターネットとの接続において、ファイアウォールのNAPT機能によるセキュリティ上の効果はどれか。
正解:内部ネットワークからインターネットにアクセスする利用者PCについて、インターネットからの不正アクセスを困難にすることができる。
要点:NAPTは内部からの通信時だけ変換表を作るため外部からの接続を阻む
NAPTは、内部の複数の私的IPアドレスとポート番号を、外部向けの少数のグローバルIPアドレスに変換する機能です。内部から通信を開始した場合だけ変換表に対応が作られるため、外部から内部のPCを直接指定して接続することが難しくなり、副次的にセキュリティ上の効果が得られます。
出典:令和1年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問37(IPA)プライベートIPアドレスを割り当てられたPCがNAPT(IPマスカレード)機能をもつルータを経由して、インターネット上のWebサーバにアクセスしている。Webサ…
正解:宛先IPアドレス、宛先ポート番号が書き換えられる
要点:NAPTの戻りパケットでは宛先IPアドレスと宛先ポート番号が変換される
NAPTは行きのパケットでPCの私的IPアドレスと送信元ポート番号をルータのグローバルアドレスと変換後ポート番号に置き換える。戻りのパケットはそのグローバルアドレスと変換後ポート番号が宛先になっているので、ルータは対応表を引いて宛先IPアドレスを元の私的アドレスへ、宛先ポート番号を元の番号へ書き換える。
出典:令和1年度 春期 応用情報技術者試験 午前 問31(IPA)TCP, UDPのポート番号を識別し、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスとの対応関係を管理することによって、プライベートIPアドレスを使用するLA…
正解:NAPT
要点:NAPTはポート番号併用でグローバルIPを複数端末で共有
NAPT(IPマスカレード)は、プライベートIPアドレスとポート番号の組を、グローバルIPアドレスと別のポート番号の組に変換して対応表で管理する。ポート番号で通信を識別するため、1つのグローバルIPアドレスを複数の端末で同時に共有できる。
出典:令和2年度 10月 応用情報技術者試験 午前 問34(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。