IPアドレスとNAT・DHCPとは?
IPアドレスとNAT・DHCPとは、IPアドレスは機器を識別する番号で、インターネットで一意なグローバルIPアドレスと、組織内だけで使うプライベートIPアドレスがある。NATは両者を相互変換して1つのグローバルIPアドレスを複数機器で共有する技術。DHCPはIPアドレスなどの設定情報を機器へ自動的に割り当てるプロトコル。
応用情報技術者試験の過去問では52回出題されています(2016年度〜2025年度)。
あいぴーあどれすとなっと・でぃーえいちしーぴー
IPアドレスとNAT・DHCPの意味
IPアドレスは機器を識別する番号で、インターネットで一意なグローバルIPアドレスと、組織内だけで使うプライベートIPアドレスがある。NATは両者を相互変換して1つのグローバルIPアドレスを複数機器で共有する技術。DHCPはIPアドレスなどの設定情報を機器へ自動的に割り当てるプロトコル。
IPアドレスとNAT・DHCPの具体例
社内の数百台のパソコンはDHCPでプライベートIPアドレスを自動取得し、インターネットへのアクセス時はルータのNAT機能によって1つの契約回線のグローバルIPアドレスに変換されて通信する。
IPアドレスとNAT・DHCPは試験でどう引っ掛けられる?
厳密なNATはIPアドレスを1対1で変換する仕組みで、1つのグローバルIPアドレスを多数の機器で共有できるのはポート番号も併せて変換するNAPT(IPマスカレード)のほう。設問が「複数端末で共有」と言っていればNAPTを指す。またDHCPが配るのはIPアドレスだけでなく、サブネットマスク・デフォルトゲートウェイ・DNSサーバのアドレスも含む。貸出には有効期限(リース期間)があり、恒久的な割り当てではない。
IPアドレスとNAT・DHCPと関連する用語
IPアドレスとNAT・DHCPが出た過去問
ルータの機能に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:伝送媒体やアクセス制御方式が異なるネットワークの接続が可能であり、送信データのIPアドレスを識別し、データの転送経路を決定する。
要点:ルータはネットワーク層でIPアドレスにより経路を決める
ルータはOSI基本参照モデルのネットワーク層で動作し、パケットの宛先IPアドレスを見て経路表に従い転送先を決めます。ネットワーク層より下の物理層・データリンク層は接続する側ごとに異なっていてよいため、伝送媒体やアクセス制御方式が違うネットワーク同士でも相互接続できます。データリンク層で中継するのはブリッジやスイッチの役割です。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問31(IPA)TCP/IPネットワークにおけるARPの説明として、適切なものはどれか。
正解:IPアドレスからMACアドレスを得るプロトコルである。
要点:ARPはIPアドレスからMACアドレスを解決する
ARP(Address Resolution Protocol)は、同一のネットワーク内で通信相手のIPアドレスに対応するMACアドレスを問い合わせるプロトコルです。ブロードキャストで「このIPアドレスの持ち主は誰か」と尋ね、該当ホストが自分のMACアドレスを返します。得られた対応はARPテーブルに一定時間保持され、毎回の問合せを省きます。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問32(IPA)IPアドレス208.77.188.166は、どのアドレスに該当するか。
正解:グローバルアドレス
要点:プライベートは10/8・172.16/12・192.168/16の3範囲だけ
プライベートアドレスは 10.0.0.0/8、172.16.0.0/12、192.168.0.0/16 の3つの範囲に限られます。208.77.188.166 はいずれにも含まれず、またマルチキャストに使われる 224.0.0.0〜239.255.255.255 の範囲にも入りません。したがってインターネット上で一意に割り当てられるグローバルアドレスです。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問33(IPA)TCP, UDPのポート番号を識別し、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスとの対応関係を管理することによって、プライベートIPアドレスを使用するLA…
正解:NAPT
要点:NAPTはポート番号も変換して1つのIPを複数端末で共有する
NAPT(Network Address Port Translation、IPマスカレードとも呼ばれる)は、IPアドレスの変換に加えてTCPやUDPのポート番号も付け替えることで、内部の複数端末を1つのグローバルアドレスに対応付ける仕組みです。変換表にポート番号との組合せを記録するため、戻ってきたパケットを正しい内部端末へ振り分けられます。アドレスだけを1対1で変換するNATとの違いがここにあります。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問34(IPA)ISP"A"管理下のネットワークから別のISP"B"管理下の宛先にSMTPで電子メールを送信する。電子メール送信者がSMTP-AUTHを利用していない場合、スパ…
正解:ISP"A"管理下の動的IPアドレスからISP"A"のメールサーバを経由せずに直接送信される電子メール
要点:OP25Bは動的IPからの直接25番ポート送信を遮断する
OP25B(Outbound Port 25 Blocking)は、ISPが自網内の動的IPアドレスから外部の25番ポートへ向かう通信を遮断する対策です。ウイルスに感染した利用者のPCなどが、ISPのメールサーバを経由せずに外部へ直接大量送信するのを止める狙いがあります。自ISPのメールサーバを経由する正規の送信や、固定IPアドレスからの送信は遮断されません。
出典:平成28年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問37(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。