トランザクションとは?トランザクション
トランザクションとは、データベースへの一連の処理を、途中で分けられない一つのまとまりとして扱う単位。すべて成功したときだけ確定(コミット)し、途中で失敗すれば開始前の状態へ戻す(ロールバック)ことで、中途半端な状態のデータが残らないようにする。
最終更新:2026-10-06
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処理を1件ずつ書き込むだけの仕組みでは、出金は済んだのに入金が失敗した、という帳尻の合わない状態が障害のたびに残る。これを人手で突き合わせて直すのは現実的でないため、まとまり単位で「全部やるか、何もしなかったことにするか」を保証する仕組みが用意された。利用部門にとっては、データの完全性を支えているのが個々のアプリの作り込みではなく基盤側の機能である点が要点になる。
具体例
銀行間の振込を担う全銀システムでは、出金と入金を一つのまとまりとして扱い、片方だけが成立した状態を作らない。障害復旧ではバックアップとログを使い、確定済みの処理だけを再現して整合を取り戻す。
試験での引っ掛け
復旧の向きを逆に覚えやすい。コミット前に落ちた処理は取り消す(ロールバック)、コミット済みの処理はログから再現する(ロールフォワード)。またACID特性の原子性は「全部か無か」、一貫性は「処理の前後で矛盾が生じない」ことで、別の性質を指す。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問42(IPA)
あるデータセンタでは、受発注管理システムの運用サービスを提供している。次の“受発注管理システムの運用中の事象”において、インシデントに該当するものはどれか。 〔…
正解:プログラムの異常終了
要点:インシデントはサービスの計画外中断そのものを指す
ITサービスマネジメントでいうインシデントとは、サービスの計画外の中断、またはサービス品質の低下を引き起こす事象を指す。ここではプログラムが異常終了してサービスが止まった事象そのものがインシデントである。プログラムの誤りはその根本原因(問題)であり、検知や緊急出社はインシデントに対する対応活動にすぎない。
出典:平成31年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問41(IPA)
あるデータセンタでは、受発注管理システムの運用サービスを提供している。次の受発注管理システムの運用中の事象において、インシデントに該当するものはどれか。 〔受発…
正解:プログラムの異常終了
要点:インシデントはサービスの中断や品質低下を招く事象そのもの
インシデントとは、サービスの中断や品質低下を引き起こす、あるいはその恐れのある事象を指す。この事例では、注文書を出力するプログラムが異常終了してサービスが止まったことがインシデントにあたる。異常終了の原因であるプログラムの誤りは既知の誤りとして問題管理で扱う事柄であり、検知や緊急出社はインシデントへの対応行動である。
出典:令和元年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問13(IPA)
インターネットバンキングでのMITB攻撃による不正送金について、対策として用いられるトランザクション署名の説明はどれか。
正解:利用者が送金取引時に、送金処理を行うPCとは別のデバイスに振込先口座番号などの取引情報を入力して表示された値をインターネットバンキングに送信する。
要点:トランザクション署名は取引内容を別デバイスで確認しMITBを防ぐ
トランザクション署名は、送金先口座番号や金額といった取引情報そのものを、PCとは別の専用デバイスに入力して認証値を生成し、それをサーバへ送って検証する方式である。PC上のマルウェアが取引内容を書き換えるMITB攻撃を受けても、利用者が意図した取引情報に基づく値と一致しなくなるため改ざんを検出できる。単なるログイン用ワンタイムパスワードでは取引内容の改ざんは防げない。
出典:令和元年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問46(IPA)
データベースのトランザクションに関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:複数のトランザクション間でデッドロックが発生したので、トランザクションをDBMSがロールバックした。
要点:デッドロックはDBMSがロールバックで解消する
デッドロックは複数のトランザクションが互いに相手の保持するロックを待ち続けて処理が進まなくなる状態で、DBMSがこれを検出し、いずれかのトランザクションをロールバックして解消する。ロックの獲得・解放はDBMSが管理し、更新の確定はコミット、障害からの復旧はロールバックやロールフォワードが使い分けられる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。