委託先管理(外部委託)とは?いたくさきかんり
委託先管理(外部委託)とは、自社の業務と情報を社外の事業者に預けて実施させるときの、預け先に対する一連の管理。選定に始まり、契約に情報の取扱い条件を書き込み、作業中は取決めどおり運用されているかを確かめ、終了時にデータの返却・消去まで見届ける4つの段階からなる。個人データを預けた場合、委託元の監督義務は最後まで残る。
最終更新:2026-10-06
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業務を外へ出せば実作業は見えなくなるが、情報を渡した責任までは移らない。委託先がさらに再委託すれば、情報がどこまで広がったのか委託元でも追えなくなる。条件を決められるのが契約の時点に限られる構造のため、選定・契約・監督・終了という各段階に確認の手順を置き、見えない部分を制度で補うのが管理の考え方になっている。
具体例
名簿の入力作業を外部へ委託する際は、秘密保持契約に加えて、作業場所の限定、作業者名簿の提出、作業端末からの持ち出し禁止、再委託の事前承認を契約書に明記する。作業完了後はデータの消去証明書を受け取り、年1回は現地確認やチェックシートによる点検を行う。ISMS(JIS Q 27001)でも供給者関係の管理策として求められる。
試験での引っ掛け
「委託したので責任も移る」は誤り。個人情報保護法上の監督義務は委託元に残り、事故のとき説明を求められるのも委託元である。委託にともなう個人データの提供は第三者提供に当たらない例外である一方、この監督義務が課される点が対で問われる。再委託を無条件に認めると管理の目が届かなくなるため、事前承認の条項が要る。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問38(IPA)
外部委託管理の監査に関する記述のうち,最も適切なものはどれか。
正解:請負契約においては,委託側の事務所で作業を行っている受託側要員のシステムへのアクセスについて,アクセス管理が妥当かどうかを,委託側が監査できるように定める。
要点:外部委託は契約で委託側の監査権を確保しておく
外部委託では、委託先の要員が委託側の情報資産にアクセスすることが多いため、アクセス権の付与・変更・削除が妥当に管理されているかを委託側が確かめられる状態にしておく必要がある。契約時に監査権(アクセス権や作業状況を委託側が監査できること)を定めておくのが適切な対応である。なお請負契約では委託側が受託側要員を直接指揮命令できず、それを行えば偽装請負となる。
出典・参考
公式シラバスの〔要求される技能〕 > 7業務の外部委託における情報セキュリティの確保 > 7-1外部委託先の情報セキュリティの調査に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。