偽装請負とは?
偽装請負とは、契約上は請負や業務委託の形をとりながら、実態としては発注者が受託者の労働者へ直接指揮命令を行っている状態。労働者派遣に該当するため、派遣の許可を得ずに行えば違法となる。発注者・受注者の双方が是正指導や罰則の対象になりうる。
情報セキュリティマネジメント試験の過去問では2回出題されています(2016年度〜2018年度)。
ぎそううけおい
偽装請負の意味
契約上は請負や業務委託の形をとりながら、実態としては発注者が受託者の労働者へ直接指揮命令を行っている状態。労働者派遣に該当するため、派遣の許可を得ずに行えば違法となる。発注者・受注者の双方が是正指導や罰則の対象になりうる。
偽装請負の具体例
常駐する委託先技術者に、発注者の課長が日々の作業順序や残業を直接指示し、勤怠も発注者が管理している状態が典型。適法にするには、指示は受託側の責任者を通し、業務の完成に対して対価を支払う形へ運用を改める必要がある。
偽装請負は試験でどう引っ掛けられる?
「常駐しているから違法」ではなく、判断基準は指揮命令と労務管理を誰が行っているか。準委任契約でも同じ問題が起きうる。また契約書の名称を請負にすれば回避できるという理解が、まさに引っ掛けの中心になる。
偽装請負と関連する用語
偽装請負が出た過去問
外部委託管理の監査に関する記述のうち,最も適切なものはどれか。
正解:請負契約においては,委託側の事務所で作業を行っている受託側要員のシステムへのアクセスについて,アクセス管理が妥当かどうかを,委託側が監査できるように定める。
要点:外部委託は契約で委託側の監査権を確保しておく
外部委託では、委託先の要員が委託側の情報資産にアクセスすることが多いため、アクセス権の付与・変更・削除が妥当に管理されているかを委託側が確かめられる状態にしておく必要がある。契約時に監査権(アクセス権や作業状況を委託側が監査できること)を定めておくのが適切な対応である。なお請負契約では委託側が受託側要員を直接指揮命令できず、それを行えば偽装請負となる。
出典:平成30年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問38(IPA)請負契約の下で,自己の雇用する労働者を契約先の事業所などで働かせる場合,適切なものはどれか。
正解:雇用主が自らの指揮命令の下に当該労働者を業務に従事させる。
要点:請負では雇用主が自ら指揮命令する。契約先の指示は偽装請負
請負は仕事の完成を目的とする契約であり、労働者を指揮命令するのはあくまで雇用主である請負業者側である。契約先の事業所で作業する場合でも、契約先が直接指示を出せば偽装請負となり、労働者派遣法などに抵触する。
出典:平成28年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問36(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。