労働者派遣とは?
労働者派遣とは、派遣元が雇用する労働者を、派遣先の指揮命令を受けて労働させる形態。指揮命令権は派遣先にあり、雇用関係は派遣元にある。始業・終業時刻や休憩などの就業管理は派遣先が行い、有給休暇の付与や社会保険は派遣元が担う。
情報セキュリティマネジメント試験の過去問では5回出題されています(2016年度〜2019年度)。
ろうどうしゃはけん
労働者派遣の意味
派遣元が雇用する労働者を、派遣先の指揮命令を受けて労働させる形態。指揮命令権は派遣先にあり、雇用関係は派遣元にある。始業・終業時刻や休憩などの就業管理は派遣先が行い、有給休暇の付与や社会保険は派遣元が担う。
労働者派遣の具体例
派遣先の管理者が日々の作業指示を出し、時間外労働の指示も派遣先が行う。ただし休暇の承認は派遣元との雇用関係に基づく。
労働者派遣は試験でどう引っ掛けられる?
二重派遣(派遣された労働者をさらに他社へ派遣する)は禁止。また派遣契約に基づく労働者へ請負のように「成果物の完成」を求めるのは形態の混同。
労働者派遣と関連する用語
労働者派遣が出た過去問
準委任契約の説明はどれか。
正解:善管注意義務を負って作業を受託する契約
要点:準委任は完成義務でなく善管注意義務を負う契約
準委任契約は、仕事の完成ではなく事務の処理そのものを目的とする契約で、受託者は善良な管理者の注意をもって業務を遂行する義務(善管注意義務)を負う。成果物の完成義務を負うのは請負契約であり、発注者の指揮命令下で働くのは労働者派遣である。IT分野では、要件定義や運用支援のように成果を確約しにくい作業で準委任が用いられる。
出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問36(IPA)請負契約の下で,自己の雇用する労働者を契約先の事業所などで働かせる場合,適切なものはどれか。
正解:雇用主が自らの指揮命令の下に当該労働者を業務に従事させる。
要点:請負では雇用主が自ら指揮命令する。契約先の指示は偽装請負
請負は仕事の完成を目的とする契約であり、労働者を指揮命令するのはあくまで雇用主である請負業者側である。契約先の事業所で作業する場合でも、契約先が直接指示を出せば偽装請負となり、労働者派遣法などに抵触する。
出典:平成28年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問36(IPA)大規模なシステム開発を受注したA社では,不足する開発要員を派遣事業者であるB社からの労働者派遣によって補うことにした。A社の行為のうち,労働者派遣法に照らして適…
正解:システム開発が長期間となることが予想されるので,開発要員の派遣期間を3年とする契約を結ぶ。
要点:派遣先は事前特定や性別指定を行えず、苦情処理の責任も負う
労働者派遣では、派遣先が事前に派遣労働者を特定する行為は禁じられており、性別や年齢を指定して依頼することもできない。また苦情への対応は派遣先も担う責務であり、丸投げはできない。派遣期間については、当時の法令上3年を上限とする契約が認められていた。
出典:平成29年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問36(IPA)労働者派遣法に照らして,派遣先の対応として,適切なものはどれか。ここで,派遣労働者は期間制限の例外に当たらないものとする。
正解:工場で3年間働いていた派遣労働者を,今年から派遣を受け入れ始めた本社で正社員として受け入れた。
要点:派遣は原則3年の期間制限があり、直接雇用が受け皿になる
労働者派遣には事業所単位・個人単位の期間制限があり、原則3年を超えて同一の組織単位で受け入れることはできない。工場で3年働いた派遣労働者を本社が正社員として直接雇用することは、期間制限に反せず、むしろ雇用の安定を図る措置として想定されている対応である。教育訓練は派遣労働者にも均衡を考慮して実施する必要がある。
出典:平成30年度 春期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問36(IPA)A社は、A社で使うソフトウェアの開発作業をB社に実施させる契約を、B社と締結した。締結した契約が労働者派遣であるものはどれか。
正解:A社監督者が、B社の雇用する労働者に、業務遂行に関する指示を行い、A社の開発作業を行わせる。
要点:労働者派遣は派遣先が直接指揮命令する形態
労働者派遣は、労働者と雇用契約を結ぶのは派遣元だが、業務上の指揮命令は派遣先が行う形態である。したがって発注者であるA社の監督者がB社の労働者へ直接業務指示を出す形が労働者派遣に当たる。B社側が自社労働者を指揮命令して成果物を仕上げる形は請負であり、作業場所がA社内でも同じである。
出典:令和1年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問35(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。