テンペストとは?てんぺすと
テンペストとは、ディスプレイやケーブル、キーボードなどが動作時に放つ電磁波を離れた場所で受信し、表示内容や入力内容を復元する盗聴手法、およびその対策技術の総称。通信路にもファイルにも触れず、機器の物理的な副作用だけから情報を取るため、暗号化やアクセス制御では止められない。サイドチャネル攻撃の一種に位置づけられる。
最終更新:2026-10-06
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情報の守りは長らく通信路と保存領域を対象にしてきたが、装置は動作するだけで熱・音・消費電力・電磁波という副産物を外へ出している。この副産物から中身を推定できると分かったことで、論理的な対策の外側に物理の層が加わった。シラバスでもプローブ攻撃・タイミング攻撃・電力解析攻撃と並べて挙げられており、対策の性質が他と違う点が問われる。
具体例
対策は物理側にあり、金属による遮蔽(シールドルーム)、電源やケーブルへのフィルタ挿入、機器と敷地境界との距離の確保が中心になる。各国政府は放射の少ない機器を認定する制度を持ち、NATOのSDIP-27のような区分に沿って調達される。国内でも重要施設の設計では電磁遮蔽が要件に入る。
試験での引っ掛け
暗号化すれば防げると読むのが誤りで、漏れるのは画面に表示された時点の平文やキーを押した瞬間の信号なので、暗号は届かない。ネットワークから切り離すエアギャップも万全ではなく、シラバスではエアギャップに対する攻撃が別に挙げられている。対策の主体が遮蔽・距離・フィルタという物理側にある点で、他の技術的対策と性格が異なる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成30年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問13(IPA)
テンペスト攻撃を説明したものはどれか。
正解:処理中に機器から放射される電磁波を観測して解析する。
要点:テンペスト攻撃は漏えい電磁波から情報を復元する
テンペスト攻撃は、ディスプレイやケーブルなど機器から意図せず放射される電磁波を離れた場所で受信し、そこから表示内容や処理データを復元する手法である。機器に触れず痕跡も残らないため検知が難しく、対策は電磁シールドや遮蔽された部屋の利用、放射を抑えた機器の採用となる。サイドチャネル攻撃の一種として位置付けられる。
出典:令和2年度 10月試験 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問4(IPA)解説で登場
サイドチャネル攻撃に該当するものはどれか。
正解:暗号アルゴリズムを実装した攻撃対象の物理デバイスから得られる物理量(処理時間や消費電力など)やエラーメッセージから、攻撃対象の秘密情報を得る。
要点:サイドチャネル攻撃は実装が漏らす物理情報から鍵を推定する
サイドチャネル攻撃は、暗号アルゴリズムそのものの数学的な弱点ではなく、実装した装置が動作中に外へ漏らす副次的な情報を手掛かりに秘密鍵を推定する手法である。消費電力の変動を見る電力解析、処理時間の差を測るタイミング攻撃、漏えい電磁波を捉えるテンペスト、エラー応答の違いを利用する手法などが含まれる。対策には処理時間や消費電力を入力に依存させない実装が求められる。
出典:令和3年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問13(IPA)
テンペスト攻撃を説明したものはどれか。
正解:処理中に機器から放射される電磁波を観測して解析する。
要点:テンペスト攻撃は漏えい電磁波から情報を復元する
テンペスト攻撃は、ディスプレイやケーブルなどから意図せず放射される電磁波を離れた場所で受信し、表示内容や処理中のデータを復元する手法である。機器に触れず痕跡も残らないため検知が難しく、電磁シールドや遮蔽された部屋の利用、放射の少ない機器の採用が対策となる。サイドチャネル攻撃の一種に位置付けられる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。