Pass the Hashとは?
Pass the Hashとは、侵入した端末のメモリ等から窃取したパスワードのハッシュ値を、平文パスワードに戻すことなくそのまま認証に提示してログインする攻撃。組織内の横展開(ラテラルムーブメント)で多用される。
情報処理安全確保支援士試験の過去問では3回出題されています(2021年度〜2025年度)。
ぱす・ざ・はっしゅ
Pass the Hashの意味
侵入した端末のメモリ等から窃取したパスワードのハッシュ値を、平文パスワードに戻すことなくそのまま認証に提示してログインする攻撃。組織内の横展開(ラテラルムーブメント)で多用される。
Pass the Hashの具体例
1台の端末が侵害された後、ローカル管理者パスワードを全PCで使い回していたため、窃取したNTLMハッシュだけで約200台へ横展開された。LAPSで端末ごとに異なるパスワードを配り、ローカル管理者によるリモートログオンを禁止した。
Pass the Hashは試験でどう引っ掛けられる?
ハッシュ値が「鍵そのもの」として通用してしまう認証方式の弱点を突く。パスワードを長く複雑にしても防げない。対策は特権IDの利用範囲の分離、LAPS等によるローカル管理者パスワードの個別化、資格情報のメモリ保護。
Pass the Hashと関連する用語
Pass the Hashが出た過去問
Pass the Hash攻撃はどれか。
正解:パスワードのハッシュ値だけでログインできる仕組みを悪用してログインする。
要点:Pass the Hashは窃取したハッシュ値のまま認証を通す
Windowsのネットワーク認証の一部では、パスワードそのものではなくハッシュ値を用いて本人確認を行う。Pass the Hash攻撃は、侵入した端末のメモリなどから窃取したこのハッシュ値をそのまま提示して認証を通し、他の端末やサーバへ横展開する手法である。平文パスワードを復元する必要がないため、パスワードを長く複雑にするだけでは防げず、権限分離や資格情報の保護が対策となる。
出典:令和3年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問2(IPA)Pass the Hash攻撃はどれか。
正解:パスワードのハッシュ値だけでログインできる仕組みを悪用してログインする。
要点:Pass the Hashはハッシュ値を鍵代わりに提示して認証を突破する
Pass the Hash攻撃は、NTLM認証などパスワードのハッシュ値そのものを認証の資格情報として使う仕組みを悪用し、平文パスワードを知らないままハッシュ値を提示してログインする攻撃である。よってイが該当する。ハッシュ値を平文へ戻す(解読する)必要がない点が本質で、侵入後の横展開(ラテラルムーブメント)で多用される。
出典:令和5年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問2(IPA)Pass the Hash攻撃はどれか。
正解:パスワードのハッシュ値だけでログインできる仕組みを悪用してログインする。
要点:Pass the Hashは盗んだハッシュ値のまま認証を通す横展開手口
WindowsのNTLM認証などでは、平文パスワードではなくそのハッシュ値そのものが認証の資格情報として使われる。Pass the Hashは、侵入した端末のメモリなどから抜き取ったハッシュ値をそのまま提示して他の端末やサーバへログインする手口で、パスワードを解読する必要がない。管理者資格情報の使い回しがあると横展開が容易になるため、特権の分離やLSAの保護、多要素認証の導入が対策となる。
出典:令和7年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 am2 問2(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。