SYN Flood攻撃とは?しんふらっどこうげき
SYN Flood攻撃とは、TCPのコネクション確立手順でSYNだけを大量に送りつけ、サーバをACK待ちのハーフオープン状態で埋めて接続待ちキューを枯渇させるDoS攻撃。送信元IPアドレスは詐称されるのが普通で、正規利用者の接続要求が受け付けられなくなる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
初期のTCP実装は、SYNを受け取った時点で接続ごとの制御ブロックを確保し、ACKが返るまで保持する設計になっていた。通信相手が手順を最後まで守ることを信用した設計なので、応答するつもりのない相手からのSYNでも資源を消費してしまう。帯域を食い潰す必要がなく細い回線からでも成立するため、プロトコル設計の穴を突く攻撃の典型として問われる。
具体例
Linuxカーネルの net.ipv4.tcp_syncookies は、キューがあふれた時点で接続状態を保持せず、シーケンス番号に必要な情報を埋め込んで正当なACKかどうかを検証する実装である。FreeBSDやWindows Serverにも同種の機構があり、SYN Cookieの代表的な実装として挙げられる。
試験での引っ掛け
DNSリフレクションのような帯域を狙う攻撃と同じ枠でくくると誤る。枯渇するのは帯域ではなく接続待ちキューという有限の資源で、対策もSYN Cookieによる状態を持たない検証や待ち時間の短縮といった資源側の工夫になる。送信元IPアドレスは詐称されるため、送信元での遮断が効きにくい点も押さえたい。
関連用語
出た過去問
出典:令和元年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問13(IPA)
マルチベクトル型DDoS攻撃に該当するものはどれか。
正解:Webサイトに対して、SYN Flood攻撃とHTTP POST Flood攻撃を同時に行う。
要点:複数種類の攻撃を同時に仕掛けるのがマルチベクトル型DDoS
マルチベクトル型DDoS攻撃とは、性質の異なる複数の攻撃手法(攻撃ベクトル)を同時または連続的に組み合わせて仕掛けるDDoS攻撃を指す。単一手法向けの防御では受けきれず、対策側は複数レイヤでの検知・緩和を同時に行う必要がある点が厄介である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。