シングルサインオンとは?しんぐるさいんおん
シングルサインオンは、一度の認証で複数のシステムを続けて利用できるようにする仕組み。実現方式には、全通信を経由させて認証を代行するリバースプロキシ型、各サーバに常駐モジュールを入れるエージェント型、IdPが発行する認証結果をSPが受け取るフェデレーション型(SAML/OpenID Connect)、同一ドメイン内でセッションを共有するCookie型がある。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
システムごとに利用者IDとパスワードを持たせると、利用者は同じパスワードを使い回すか付箋に書くようになり、管理側は退職者のIDをすべて消したかを確かめられなくなる。認証を1か所に集約すれば、パスワードの強度も多要素も棚卸しもその1か所で効かせられる。一方で集約点が破られたときの影響は全システムに及ぶため、支援士では利便性と被害範囲の両方を同じ設問の中で説明させる出題になる。
具体例
Microsoft Entra ID(旧Azure AD)をIdPに置き、社内で認証した社員がSalesforceやGoogle Workspaceへ再入力なしで入れるようにする構成が典型。SaaS側は社員のパスワードを保持せず、退職時はIdP側のアカウントを止めれば全SaaSへの入口が同時に閉じる。
試験での引っ掛け
Cookie型はブラウザのCookieが送られる同一ドメイン内でしか成立せず、別ドメインのSaaSには使えない。またSSOは「認証を1回にする」仕組みであって、各システムへのアカウント作成・削除を配る仕組み(プロビジョニング)とは別問題。認証情報が破られたときの被害範囲が広がるため、多要素認証との併用が前提になる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問4(IPA)解説で登場
標準化団体OASISが,Webサイト間で認証,属性及び認可の情報を安全に交換するために策定したフレームワークはどれか。
正解:SAML
要点:SAMLは認証・属性・認可情報をXMLで安全に交換
SAMLは、OASISが策定した、認証・属性・認可の情報をXML形式で異なるドメイン間で安全にやり取りするためのフレームワークです。これによりシングルサインオンを実現できます。
出典:平成29年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問3(IPA)解説で登場
標準化団体OASISが,Webサイト間で認証,属性及び認可の情報を安全に交換するために策定したフレームワークはどれか。
正解:SAML
要点:SAMLはOASIS策定の認証・認可情報交換の枠組み
SAMLはOASISが策定したXMLベースのフレームワークで、認証・属性・認可の情報をアサーションという形式で異なるドメイン間でやり取りする。これによりシングルサインオンが実現でき、IdP(ID提供者)とSP(サービス提供者)の間で信頼関係を結ぶ構成をとる。
出典:平成30年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問5(IPA)
シングルサインオンの実装方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:リバースプロキシを使ったシングルサインオンの場合,利用者認証においてパスワードの代わりにディジタル証明書を用いることができる。
要点:リバースプロキシ型SSOは認証方式を証明書などに置き換えられる
リバースプロキシ方式のシングルサインオンでは、利用者の認証をプロキシが一手に引き受け、背後のWebサーバへは認証済みとして中継する。認証はプロキシ上で完結するので、パスワード認証に限らずクライアント証明書によるTLSクライアント認証など任意の方式を採用できる。またすべての通信がプロキシを通るため、対象サーバのドメインが同一かどうかは問われない。
出典:平成31年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問3(IPA)解説で登場
標準化団体OASISが,Webサイトなどを運営するオンラインビジネスパートナ間で認証,属性及び認可の情報を安全に交換するために策定したものはどれか。
正解:SAML
要点:SAMLは認証・属性・認可の情報を安全に交換する標準
SAMLはOASISが策定したXMLベースの標準で、認証、属性、認可に関する情報(アサーション)を異なるドメインのシステム間で安全にやり取りするための仕様である。これによりドメインをまたぐシングルサインオンが実現できる。
出典:令和2年度 10月試験 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問2(IPA)解説で登場
SAML(Security Assertion Markup Language)の説明として、最も適切なものはどれか。
正解:認証情報に加え、属性情報とアクセス制御情報を異なるドメインに伝達するためのWebサービスの仕様
要点:SAMLは認証・属性・認可をドメイン間で伝える仕様
SAMLは、認証結果や利用者の属性、アクセス可否の判断をアサーションと呼ばれるXML文書で表現し、異なる組織やドメインの間で安全にやり取りするための標準仕様である。IdP(認証を行う側)とSP(サービスを提供する側)が信頼関係を結ぶことで、ドメインをまたいだシングルサインオンやフェデレーションが実現できる。認証・属性・認可の三種のアサーションを扱える点が要点である。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. 情報セキュリティ > (8) 情報セキュリティに関する技術に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。