RADIUSとは?らじうす
RADIUSは、認証(Authentication)・認可(Authorization)・アカウンティング(Accounting)の3機能、いわゆるAAAを集中管理するプロトコル。利用者が接続するスイッチやアクセスポイントがRADIUSクライアントとなり、利用者の資格情報を認証サーバへ中継して可否と接続条件(収容VLANなど)を受け取る。UDPの1812番(認証)と1813番(アカウンティング)を使い、後継仕様がDIAMETER。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
接続の入口となる機器が増えると、機器ごとに利用者リストを持たせる方式は破綻する。パスワードを変えるにも退職者を消すにも全機器を回らねばならず、抜けが必ず出る。そこで「認証の判断は1台のサーバに集め、入口の機器は取り次ぐだけにする」構造が作られた。ダイヤルアップ時代に生まれた仕組みが、そのまま無線LANや有線の802.1X認証の土台として使われ続けている。
具体例
無線LANのIEEE 802.1X認証では、アクセスポイントがオーセンティケータ兼RADIUSクライアントとして、端末(サプリカント)とRADIUSサーバの間でEAPのやり取りを中継する。Windows Serverのネットワークポリシーサーバ(NPS)をRADIUSサーバに据え、Active Directoryのアカウントと連動させる構成が企業では一般的である。
試験での引っ掛け
AAAの3つ目はAudit(監査)ではなくAccounting(利用実績の記録・課金)。またRADIUSクライアントは利用者の端末ではなく、アクセスポイントやスイッチのほうを指す。ここを取り違えると通信の向きの図が読めなくなる。RADIUS自体はパスワード属性を隠すだけで通信全体は保護されないため、経路をIPsecで守るかRadSecを使う、という補足も設計上は問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問1(IPA)
RADIUSやDIAMETERが提供するAAAフレームワークの構成要素は,認証(Authentication)及び認可(Authorization)の他にどれか…
正解:Accounting
要点:AAAは認証・認可・アカウンティングの3要素
AAAはAuthentication(認証)・Authorization(認可)・Accounting(課金/利用実績の記録)の3要素からなる枠組みで、RADIUSやDIAMETERはこれを提供するプロトコルです。Accountingは、いつ誰がどれだけリソースを使ったかを記録し、課金や監査に用いる機能を指します。したがって残る1要素はAccountingです。
出典:平成29年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問17(IPA)解説で登場
無線LANの情報セキュリティ対策に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:WPA2-Enterpriseでは,IEEE 802.1Xの規格に沿った利用者認証及び動的に配布される暗号化鍵を用いた暗号化通信を実現できる。
要点:WPA2-Enterpriseは802.1X認証と動的鍵配布を行う
WPA2-Enterpriseは、IEEE 802.1XとEAPによる利用者認証をRADIUSサーバと連携して行い、認証成功ごとに利用者・セッションごとの暗号鍵を動的に配布する方式である。事前共有鍵を全端末で共有するPersonalモードと異なり、鍵の使い回しがなく、端末単位で接続許可を管理できる。
出典:平成29年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問17(IPA)
利用者認証情報を管理するサーバ1台と複数のアクセスポイントで構成された無線LAN環境を実現したい。PCが無線LAN環境に接続するときの利用者認証とアクセス制御に…
正解:アクセスポイントにはIEEE 802.1Xのオーセンティケータを実装し,かつ,RADIUSクライアントの機能をもたせる。
要点:APがオーセンティケータ兼RADIUSクライアントになる
IEEE 802.1XではPCがサプリカント、アクセスポイントがオーセンティケータ、認証情報を持つサーバが認証サーバになります。アクセスポイントはサプリカントから受け取った認証情報をRADIUSサーバへ中継するため、RADIUSクライアントとして動作します。
出典:平成30年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問17(IPA)
利用者認証情報を管理するサーバ1台と複数のアクセスポイントで構成された無線LAN環境を実現したい。PCが無線LAN環境に接続するときの利用者認証とアクセス制御に…
正解:アクセスポイントにはIEEE 802.1Xのオーセンティケータを実装し,かつ,RADIUSクライアントの機能をもたせる。
要点:APがオーセンティケータ兼RADIUSクライアント
IEEE 802.1XではPCがサプリカント、アクセスポイントがオーセンティケータ、認証情報を保持するサーバが認証サーバの役割を担います。アクセスポイントは受け取った認証情報をRADIUSサーバへ中継するので、RADIUSクライアントとして動作します。
出典:令和2年度 10月試験 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問19(IPA)
リモートアクセス環境において、認証情報やアカウンティング情報をやり取りするプロトコルはどれか。
正解:RADIUS
要点:RADIUSは認証・認可と利用実績を集中管理するプロトコル
RADIUSは、リモートアクセスサーバや無線LANアクセスポイントなどの機器がクライアントとなり、認証サーバへ利用者の資格情報を問い合わせて認可を得るとともに、接続時刻や通信量といった利用実績(アカウンティング)も記録するプロトコルである。認証・認可・課金の三つを一元的に扱えるため、認証基盤の集中管理に広く使われる。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 5. セキュリティ実装技術 > (2) 認証・認可技術に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。