CRLとは?しーあーるえる
CRL(Certificate Revocation List:証明書失効リスト)は、CAが発行した証明書のうち有効期限の到来前に失効させたものについて、シリアル番号と失効日時を列挙し、CAが署名した一覧。検証側は証明書のCRL配布点(CDP)拡張が指すURLから定期的に取得し、対象のシリアル番号が載っていないかを照合する。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
証明書は有効期限まで有効という前提で作られているため、秘密鍵が漏れた、所属が変わった、といった途中の事情で無効にする手段が別に要る。そこで「無効にしたものを列挙して配る」形にしたのがCRLだが、発行間隔のぶんだけ反映が遅れ、失効が増えるとファイル自体が肥大化する。この弱点を1件ずつの問合せで補うのがOCSPで、両者の使い分けが出題の軸になる。
具体例
公的個人認証サービスでは、マイナンバーカードの紛失や失効の届出があった証明書の失効情報が署名検証者に提供され、受付側は署名の検証時にその状態を確認する。企業のクライアント証明書でも、鍵を格納した端末を紛失した時点で該当証明書を失効させ、以後の接続を拒否する運用になる。
試験での引っ掛け
有効期限が切れた証明書はCRLに載らない。期限切れは証明書自体を見れば分かるため、載せると一覧が際限なく膨らむからである。またCRLは定期的にまとめて配るものなので、失効させた瞬間から反映までに時間差が生じる。1件ごとに現在の状態を問い合わせるOCSPとの、この「まとめて/その都度」の違いが問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問7(IPA)
X.509におけるCRL(Certificate Revocation List)についての説明のうち,適切なものはどれか。
正解:認証局は,有効期限内のディジタル証明書をCRLに登録することがある。
要点:CRLは有効期限内に失効させた証明書の一覧
CRLは、有効期限が切れる前に何らかの理由で失効させた証明書の一覧です。鍵の危殆化や所属変更などで有効期限内の証明書を無効にする必要があるため、認証局は有効期限内の証明書をCRLに登録することがあります。有効期限切れの証明書はそもそも無効なので、登録の対象ではありません。
出典:平成28年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問1(IPA)
CRL(Certificate Revocation List)に掲載されるものはどれか。
正解:有効期限内に失効したディジタル証明書のシリアル番号
要点:CRLには期限内に失効した証明書の番号が載る
CRLは、有効期限を迎える前に失効させた証明書を識別するための一覧で、失効した証明書のシリアル番号と失効日時が掲載されます。公開鍵そのものは載せません。有効期限が切れた証明書は期限判定だけで無効と分かるため、CRLに載せる必要がありません。
出典:平成28年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問3(IPA)解説で登場
PKIを構成するOCSPを利用する目的はどれか。
正解:ディジタル証明書の失効情報を問い合わせる。
要点:OCSPは証明書の失効状態をオンラインで確認する
OCSPは、証明書が失効していないかをレスポンダにオンラインで問い合わせるプロトコルです。CRL全体を取得して調べる方式に比べ、必要な証明書の状態だけを即時に確認でき、失効情報の鮮度も高くなります。
出典:平成29年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問1(IPA)
CRL(Certificate Revocation List)に掲載されるものはどれか。
正解:有効期限内に失効したディジタル証明書のシリアル番号
要点:CRLは期限内に失効した証明書のシリアル番号の一覧
CRLは、有効期限が到来する前に認証局が失効させた証明書を一覧にしたもので、識別のために証明書のシリアル番号と失効日時を掲載する。公開鍵そのものは載せず、有効期限切れの証明書も期限到来で自動的に無効になるため掲載対象外である。検証者はCRLを取得し、対象証明書のシリアル番号が含まれていないかを確認する。
出典:平成29年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問2(IPA)解説で登場
PKIを構成するOCSPを利用する目的はどれか。
正解:ディジタル証明書の失効情報を問い合わせる。
要点:OCSPは証明書の失効状態をオンラインで即時照会する
OCSPは、証明書の失効状態をオンラインでリアルタイムに問い合わせるためのプロトコルである。クライアントが対象証明書の識別情報をOCSPレスポンダに送ると、レスポンダはgood/revoked/unknownの状態を署名付きで返す。CRLを丸ごとダウンロードする方式に比べ、通信量が小さく最新性が高いという利点がある。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. 情報セキュリティ > (8) 情報セキュリティに関する技術に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。