運用コンセプト(ConOps)とは?うんようこんせぷと
運用コンセプト(ConOps)とは、導入後にシステムを誰がどのような場面でどう使い、異常時にどう振る舞うかを、利用者の視点で記述したもの。要件開発の初期に確立し、以後の要求事項が妥当かどうかを判断する基準として使う。個別の機能要求が積み上がる前に全体の使われ方を固めるため、要求同士の矛盾を早い段階で表に出せる。
最終更新:2026-10-06
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機能を一覧で聞き取ると、平常時の操作は網羅されても、通信断・締め処理の失敗・代替担当者による運用といった例外時の姿が抜け落ちる。稼働後に「その場合どうするか決めていない」が噴出し、運用回避という名の手作業が積み上がる。使われ方の全体像を先に文章とシナリオで固めることで、非機能要件と運用要件を機能要件と同じ時期に引き出せるようにする。
具体例
米国のシステムズエンジニアリング分野で使われてきた考え方で、IEEE 1362などが記述内容を定めている。小売の店舗システムなら「閉店処理は21時に店長が実施し、通信断のときは翌朝に一括送信する」といった一連の流れを文章とシナリオ図で示し、この記述から通信断時のデータ保持要件が導かれる。
試験での引っ掛け
ユースケースや運用マニュアルと取り違えやすい。ConOpsは要件定義の初期に作る利用者視点の全体像で、システムの内部機能や画面は規定しない。運用マニュアルは設計・開発の後に作る成果物であり、作る時期が逆になる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成30年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問3(IPA)解説で登場
開発のためのCMMI 1.3版のプロセス領域のうち、運用の考え方及び関連するシナリオを確立し保守するプラクティスを含むものはどれか。
正解:要件開発
要点:運用コンセプトとシナリオの確立はCMMIの要件開発に属する
CMMIの「要件開発(Requirements Development)」は、顧客要件・製品要件・製品構成要素要件を導き出し分析するプロセス領域である。この中に、利用者がどう製品を使うかという運用の考え方(オペレーショナルコンセプト)と関連シナリオを確立し維持するプラクティスが含まれる。
出典:平成30年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問14(IPA)
共通フレーム2013によれば、要件定義プロセスの活動内容には、利害関係者の識別、要件の識別、要件の評価、要件の合意などがある。このうちの要件の識別において実施す…
正解:利害関係者から要件を漏れなく引き出し、制約条件や運用シナリオなどを明らかにする。
要点:要件の識別は要件を引き出し制約と運用シナリオを明らかにする
要件の識別は、利害関係者から要件を抽出する段階である。ヒアリングや観察などによって要求を漏れなく引き出し、併せて前提条件・制約条件や運用シナリオといった要件の背景も明らかにする。抽出した内容を整理して矛盾をなくすのは次の要件の評価、関係者の了承を得るのは要件の合意に当たる。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの4 開発技術 > 1. システム要件定義・ソフトウェア要件定義 > (2) システムの境界の定義に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。