タイム・アンド・マテリアル契約(T&M)とは?たいむあんどまてりあるけいやく
タイム・アンド・マテリアル契約(T&M)とは、あらかじめ合意した単価に、実際に投入した工数などの数量を掛けて対価を決める契約。単価を固定する点は定額契約に、総額が実績で動く点は実費償還契約に似た中間形態で、作業範囲を事前に確定できない段階で使われる。上限額を定めるかどうかで、発注側が費用を制御できるかが決まる。
最終更新:2026-10-06
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範囲が固まらないうちに定額で請けさせれば、受注側は不確実性を見積りに上乗せするしかなく、発注側は使わない余裕分まで払うことになる。逆に完全な実費精算では発注側が費用を制御できない。両方の不都合を割る形として、単価だけ先に決めて量は実績で見る形が使われる。上限額を置くかどうかが、この契約の統制の要になる。
具体例
IPAの「情報システム・モデル取引・契約書」は、要件が固まらない企画・要件定義工程を準委任で切り出す形を示している。先行検証を上限1,800万円・6か月と定め、月次の工数実績を検収の根拠とし、上限の8割で範囲を見直す取り決めを置くのが実務的な組み方になる。
試験での引っ掛け
実費償還と同一視すると誤る。実費償還は原価に手数料を上乗せする方式で、こちらは単価×数量で計算する。また準委任契約とT&Mは別の軸の話で、準委任だから自動的にT&Mになるわけではない。上限額や期間を定めなければ、発注側の費用リスクは歯止めを失う。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。