MTBF/MTTRとは?えむてぃーびーえふ/えむてぃーてぃーあーる
MTBFは故障から次の故障までの平均動作時間で、大きいほど壊れにくいことを表す。MTTRは故障してから復旧するまでの平均所要時間で、小さいほど早く直ることを表す。両者から稼働率が MTBF÷(MTBF+MTTR) として求まり、可用性を語る土台になる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
「止まりにくいシステム」には二つの意味がある。そもそも壊れない方向と、壊れても短時間で戻す方向で、費用のかけどころがまったく違う。前者は部品の品質や予防保守に、後者は予備機・保守契約・監視と手順の整備に投資が向かう。両者を分けて測るからこそ、限られた予算をどちらへ置けば可用性が上がるかを議論できる。
具体例
ディスク装置の仕様書に「MTBF 120万時間」と書かれるのは壊れにくさの指標。これに対して保守契約で「障害受付から4時間以内にオンサイト対応」と定めるのはMTTRを縮める取り決めで、同じ可用性向上策でも効く先が違う。
試験での引っ掛け
施策がどちらに効くかを問う出題が定番である。「壊れにくくする=MTBF」「早く直す=MTTR」で仕分ける。監視の強化は故障の発生を減らすのではなく発見を早めるものなのでMTTR側であり、ここを取り違えやすい。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問24(IPA)
全国に分散しているシステムを構成する機器の保守に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:保守センタを1か所集中から分散配置に変えて駆付け時間を短縮することによって、MTTRは短くなる。
要点:MTTRは復旧時間、MTBFは故障間隔の平均
MTTRは故障してから復旧するまでの平均時間である。保守センタを分散配置して現地へ到着するまでの時間を短くすれば、復旧までの時間も短くなるのでMTTRは短縮される。一方MTBFは故障が起きる間隔の平均であり、修理や駆付けの速さでは変わらない。
出典:令和7年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問23(IPA)
MTBFを長くするよりも、MTTRを短くするのに役立つものはどれか。
正解:エラーログ取得機能
要点:MTTR短縮は復旧を早める施策、MTBF延長は故障を防ぐ施策
MTTRは平均修復時間であり、障害発生から復旧までを短くする手段が該当する。エラーログを取得しておけば、障害時に原因の切り分けが速くなり修復時間を短縮できる。誤り訂正や命令再試行、予防保全は障害そのものを起こりにくくする施策で、MTBF(平均故障間隔)を延ばす方向に働く。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。